ハーレー スポーツスターリジッドのチョッパー XLH 2002

H-D XLH 2002
JESUS CYCLES

November 8th, 2018

マシンの随所に感じさせる
エントリーガールへの心遣い

外装とフレームをガンメタリックに染め上げたリジッドスポーツスター。熊本県荒尾市に店を構えて12年、ジーザスサイクルスの新作である。店主でビルダーの木下氏がマシンについて話してくれた。

「オーナーは女性なんですよ。ショベルに乗ってるお兄さんの影響もあってスポリジをオーダーしてくれた。でもベース車は国内で見つけたけど、フレームがフルモールディングされてて、それが劣化してたんです。だから全部剥いでイチからモールディングをやり直してます」

ハーレー スポーツスターリジッドのチョッパー XLH 2002

フレームの溶接痕を全て消すように、ひたすらモールディング。修行時代に経験はあったものの、自らの店を持ってから初めて経験する地道な作業は、「もう2度とやりたくない(笑)。粉まみれになるし」、との嘆声が漏れる。エッジの箇所を極力排して、スムースなラインを描いた美しいフレームワークは、そんな苦心の日々が結実した証だ。

ハーレー スポーツスターリジッドのチョッパー XLH 2002

また、およそリジッドスポーツを造る全てのビルダーが神経を使う箇所であろうオイルタンクとバッテリーの位置も熟慮されたポイント。最もシンプルになる配置を探り、インディアンの小排気量車から着想を得たというワンオフのオイルタンク、そしてリチウムバッテリーをベストな場所に配している。

ハーレー スポーツスターリジッドのチョッパー XLH 2002

オーナーになる彼女にとって初となるチョッパーは「軽くて乗りやすい」、というコンセプトを常に念頭に置きながら製作は進められた。そんな氏の配慮は例えば、メーター周りからも垣間見れる。

「メーターのステーにはインジケーターをつけてある。ニュートラル、オイルプレッシャー、そしてウインカー。普通、チョッパーだと省くところかもしれないけど、初めてのハーレーでも扱いやすいように、純正と変わらない機能を付けてあります」

ハーレー スポーツスターリジッドのチョッパー XLH 2002

マフラーはアップスイープしたトランペット。オーナーに2タイプのマフラーを提案し、選んでもらった結果だそうだ。このマシンは『リジッドスポーツ』という根幹の部分以外は基本的に木下氏にお任せだった。しかし、マフラー以外の箇所も、氏は「どっちでもカッコ良くなる」という2択を用意しては、それをオーナーに選んでもらうという共同作業的な時間を多々設けている。でもだからこそ、その過程を経て完成したマシンには、オーナーも一層の思い入れと愛着を抱くはずだ。

ハーレー スポーツスターリジッドのチョッパー XLH 2002

小柄な女性オーナーが駆る、リジッドのスポーツスター。その晴れやかな姿が披露される日は、間もなく訪れる。

(写真・文/マツモトカズオ)

HARLEY-DAVIDSON XLH 2002 DETAIL WORK

ハーレー スポーツスターXLH 2002のハンドル

HANDLE

メーター周りにはインジケーター、ハンドルにはウインカーやセルなどスイッチ類が扱いやすいよう配される。

ハーレー スポーツスターXLH 2002のキャリパー

CALIPER

ナローなφ35フォークに収まる最適なキャリパーを探し、GPz250用を選択。キャリパーサポートはワンオフ。

ハーレー スポーツスターXLH 2002のガスタンク

GAS TANK

塗装ブースを持つジーザス。このガンメタも木下氏の手によるもの。タンクロゴ&サインはORVIS ONEの仕事。

ハーレー スポーツスターXLH 2002のオイルタンク

OIL TANK

オイルタンクはINDIANが生産していた2スト200ccバイクのツールボックスからインスピレーションを得た。

ハーレー スポーツスターXLH 2002のマフラー

MUFFLER

美しくまっすぐな軌道で跳ね上げられたトランペットと、ビーハイブテールがオールドスクールな雰囲気を纏う。

ハーレー スポーツスターXLH 2002のシッシーバー

SISSY BAR

堅牢なルックスの角パイプで作られたシッシーバーだがしかし、トップの球状デザインに遊び心を感じさせる。

BUILDER’S VOICE

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