
H-D XL1200R 2004
HOT SPICE CUSTOMS
峠も直線も任された
美沼へのミルキーウェイ
ワインディングもドラッグレースもこなす、スポーツスター1200R。連続するコーナーを気持ちよく走れるように製作したバイクは、オーナーの趣向で直線スピードを競うドラッグレースにも参戦。曲がって良し、真っすぐ走って良しと、乗り手の遊び方に寄り添ったマシンだ。

「大幅な変更はないです。元々走るバイクなので、ドラッグレースにも出てみようって。オーナーさんは2台持ってるから走りたい飛ばしたい時はこっちで、そうじゃない時はチョッパーって感じですね」

いわゆるただのハーレー好きとだけでは片付けられない、生半可なタイプではない。用途に応じて乗り分け、しかもそれが他メーカーのバイクではなく同じハーレーである。
周りを見渡して、世の多くのフリークたちがそうであるように、このオーナーもハーレーに魅せられ、深みにはまった口だ。人生を豊かに、刺激的に導いてくれるこの美沼からは抜け出せないし、そもそも抜け出す必要もない。

作り手の笠井さんは、このスポーツスターを扱うにあたって、最初はホイールのインチアップから始めた。純正サイズの前19/後16インチを、後のみ18インチへと2インチアップ。これだけでも走行性能はかなり変わるそうだが、何よりタイヤの選択肢を増やすのが目的である。
現状、氏が一番走りやすいと感じているダンロップ製バイアスツーリングタイヤで様子を見ているが、もし別のタイヤに換えたくなった時でも、サイズがなくて悩む必要が抑えられるのは大きなアドバンテージだろう。

エンジンはS&S製1250ccで、そこにFCRキャブをセット。街乗りもレースもいける、いいとこどりのライトチューンエンジンだ。また、プライマリー前部のオイルキャッチタンクがレーサーの名残として箔(はく)を付けている。
一方、外装だ。ガスタンクにはフォーティーエイト用を使い、リアフェンダーはノーマルをショートカット。そこにルーカスタイプのLEDテールライトを装着する。そして、氏にカスタムのポイントを尋ねた際にはここのペイントが挙げられた。

「ちょっと派手目にした感じがあります。他の外装のカスタムに関しては特別難しいことはしていないですから。でもチョッパーだけではなくてこういうバイクも得意というか、好きですね」
チョッパー色の強いイメージのあるカスタム屋だが、実際のところはそうではない。どんなスタイルにもフラットな目線で応じ、まず楽しむことを第一に考え、腕によりをかけている。
HARLEY-DAVIDSON XL1200R 2004 DETAIL WORK

HANDLE
乗りやすさを優先して純正ハンドルを。中央のオートメーター製タコメーターがレーサーであることを主張する。

FRONT FORK
フォークはXL1200Sの減衰調整付にチェンジ。走行性能の向上に一役買う。フロントカウルは市販品を設置。

FRONT WHEEL
フロントは純正19インチのままでリアのみ18インチへアップ。フチのゴールドラインでレーサーテイストを高める。

FOOT CONTROL
アルミ削り出しのベビーフェイス製バックステップをセット。プライマリー前部にはオイルキャッチタンクを。

MUFFLER
マフラーにはサンダーヘッダーを選択する。チョッパーにもスポーツ系にも相性の良いパフォーマンスパーツ。

REAR FENDER
ノーマルフェンダーをカットし、表面にピンラインをドロウ。電気工事士のオーナーにちなんだ筆が入れられた。
BUILDER’S VOICE
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