
H-D FXE 1976
KICK BACK
浅いトーンで眠る
復帰一号のアイソトニック
「テーマはサス付きの四速フレーム。で、ポジション的には無理のない乗りやすい位置ですね。オーナーからのオーダーが昔ウチで作ったカスタムのイメージだったので特別難しいことはなかったです」
ここ7、8年はフルカスタムを手掛けていなかったと言う主人の加藤さんは、古くからのお客さんの依頼を受けて、カスタムショー『ジョインツ2026』に向けて製作を開始。ブランク明けの復帰戦第一号である。

こんな感じが良い、というオーナーの明確な好みを踏まえて、ボバーライクなシルエットに具象。キックバックでは常に意識している『走りやすさ』に力点を置いて、日常の足として街中を軽快に疾走するフォルムへと各部がととのえられていった。
四速フレームを主脈にして、フロントにはネオファクトリー製74スプリンガーを設置。そこに合わせるのはワイズのあるバーハンドルで、左右をつなぐアーチの飾りが同店の色付けである。これは氏が昔から気に入っている箇所で、ショーバイクの作製には決まって取り入れてきたアクセントだ。

ガスタンクは分割式3.5ガロンタンクを加工。リアフェンダーもショートカットすることで敏捷な印象を与え、シンプルな丸棒のフェンダーステーはスイングアームへと直結。これはオーナーの「出来るだけ低くベタベタにして欲しい」という声に応えたものである。
「ポイント的には乗りやすそうなところ。フォワードコントロールが好きじゃないんで、足の位置はこういうのが良いかな。あとはそんなに全体が派手じゃないところですね」

ミッドコントロールとした操作系だが、リアブレーキマスターシリンダーの位置に目を向けたい。
通常、キックカバー下側にあるそれをポイントカバー下へと配置。それに準じてシフトリンケージを改作した。これはマスターシリンダー表面の『brembo』を見せたいがための措置だったが、結果的にあまり誰にも気付かれなかったと氏は涼しく笑い飛ばす。

アイキャッチのマフラーもこのバイクとほど良い調和を見せている。下手にやり過ぎず、既成パイプをつなげてハイマウントとしたレイアウトは、リアショックを内側にした軌道でセット。
色味にメッキでもブラックでもないマットなシルバーを選択し、ガスタンクのトーンと均衡を計った。

「こうして本格的にカスタムするのは7年ぶり。やっぱ楽しいですね。もう少しいけるように頑張りたいです」。昔の感覚を早くも取り戻す加藤さんは、淡々と明日を話す。
HARLEY-DAVIDSON FXE 1976 DETAIL WORK

HANDLE
操作性の高い幅広ハンドルをセット。センターのアーチは同店がショーバイク製作時には決まって加工する箇所。

FRONT FORK
フォークはネオファクトリー製74スプリンガー。ナローボバーなスタイルを入手するのに重要なセクション。

FOOT CONTROL
踏ん張りの効く走りに振ったカスタムを展開。操作系はスタイルも兼ねたミッドコントロールが大半となる。

MUFFLER
マフラーはミッドハイのショートパイプを。カラーは派手目を嫌いタンクと色調を合わせたマットシルバーに。

REAR END
フラットフェンダーをショートカット。フェンダーステーはオーナーの希望を踏まえスイングアームに接合した。

REAR BRAKE
ブレーキはフロントドラムで、リアにオールドタイプのPM製シックスポットを装着。ステーは一品物で用意。
KICK BACK
| 住所 | 東京都練馬区春日町3-35-17 |
|---|---|
| 電話 | 03-3577-1941 |
| FAX | 03-3577-1941 |
| SHOP | KICK BACKのショップ紹介 |
| 営業時間 | 10:00 ~ 19:00 |
| 定休日 | 火曜日、第3水曜日 |

DUCATI MHR900 1986




















