
DUCATI MHR900 1986
AN-BU CUSTOM MOTORS
伝説のライダーを追想する
アップグレードによる祝歌
かつてマン島TTレースで優勝を飾った伝説的ライダー、マイクヘイルウッドの名車を再現したモデルのMHR(マイクヘイルウッドレプリカ)。
この車種を素材にして、『クロモリフレーム』と『インジェクション化』に望んだのは、東海地方きってのカフェレーサースタイルの旗手だ。

作り手の藤田さんが迎え撃つ、ストリートの香りを漂わせたカフェスタイルはこのマシンでも余すところなく黒光りし、元々エレガントなベース車をソリッドな風体へと改変。若干の緊張感を帯びたフォルムには、有無も言わせない威容が備わる。
「この辺の年代のドゥカティと言ったらクロモリフレームかなって。あとインジェクション化はもう10年ぐらい前からやろうと思ってて、こいつで試してみようと思った」

金属特性の「しなり」による適正な乗り心地と、金属疲労の起きにくい頑健な耐久性を保持した『クロモリフレーム』である。
製作には専用治具の準備から始め、ノーマルのMHRフレームを緻密に採寸し、素材をクロモリへとアップグレード。変更点は一か所のみで、乗り手の体格に合わせてネック部を後方へ50mm下げて再設計された。

一方、インジェクション化はどうだろう。キャブからインジェクション化するには、必要な部品点数や電子制御の追加が多く、作業の難易度も高い。一般的に、よほどの熱量がなければそれに向き合う気すら起きないチューニングメニューである。
しかし氏はそこを、「古いバイクの中身が最新って格好いいかなって」と、至って痛快なコメントを残す。

そして、エンジン造形を壊さずにいかに上手くセンサーを付けていくかを念頭に作業は進められた。カムセンサーやクランク角センサー、エンジンヘッドセンサー、吸気圧/吸気温などの情報を拾いデータ処理。
これまでやったことのない作業だったが結果的に全部成功したと、藤田さんは頬をゆるめる。

二大プロジェクトの次は、アンブスタイルとも呼べるヘッドライトを左へオフセットさせた特徴的なフルカウルだ。これは同店で市販するキラーパーツで、それに合わせてガスタンクとシートカウルをアルミ叩き出しで造出。
マフラーも全体の気配に合わせて単一で手配したもので、素材には軽重量かつ焼け跡の風合いが良いステンレス材を採用。
他に、1970~’80年代の米国レースシーンで使用されていたカヤバ製38φレプリカフォークや、前後の英伊国キャリパーといった選択も、当時を追想させるロマンなる羅針盤だ。
DUCATI MHR900 1986 DETAIL WORK

FRONT COWL
フロントにはアンブで市販するバルフルカウルタイプ4を装着。色味はオリジナルよりもトーンを押さえて塗装。

HANDLE
三つ又はMHR900のノーマルを使用。ハンドルはアンブ製セパレートハンドル。シンプルなコックピット周り。

FRONT WHEEL
ホイールは横幅を出すため前後共にスズキGSXの18インチを選択。フォークはカヤバ製38φフォークレプリカ。

GAS TANK
アルミ叩き出しのガスタンク。この無駄のない武骨なテイストがアンブのストリートカフェスタイルと合致する。

REAR END
マフラーはステンレス材でワンオフ。リアショックは汎用品をセットし、ホイールはフロント同様にGSX製を。

SEAT COWL
シートカウルもガスタンクと同じくアルミ叩き出しで作製。モダンな雰囲気に寄せない硬質な輪郭が持ち味。
BUILDER’S VOICE
AN-BU CUSTOM MOTORS
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| SHOP | AN-BU CUSTOM MOTORSのショップ紹介 |
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| 定休日 | 第1・3日曜日 |

YAMAHA SR400 1994





















