INDIAN ORANGE MOTORCYCLE

カスタムVSエンジン
焦がれた本当のところ

北九州では古参のカスタムショップである。2002年にスタートした同店は、ショベルをメインにツインカムからサイドバルブまでを全般的に扱い、徹底的に作り込んだショーカスタムは玄人をも唸らすクオリティを誇っている。

「トライク、ツアラー、バガー系以外であれば何でもやる。一番のこだわりは、表向きはこういう綺麗なバイクを作る店と思われてるけど、実は内燃機なんですよね。クランクの組み立てやクリアランス調整、ラッピング、言うたらシリンダーのボーリング以外は全部やります」。ここまでやるショップは稀だ。厳しい表情の合間に見せる、ユーモラスなトークが印象的な店主の小田さんは、『エンジンありきのカスタム』だと言う。そのため、非効率だと分かっていてもエンジンが完成しないことには同時並行でカスタムは進められないそうだ。

そんな氏は、15周年を迎えた今年、世界最速を競う『ボンネビルモーターサイクルスピードトライアルズ』への参戦を決断。夢に向かって邁進する日々を送っている。