ENDO AUTO SERVICEのハーレー ショベルヘッドの王道を行くスタンダードチョッパー 1984年

H-D SHOVELHEAD 1984
ENDO AUTO SERVICE

May 22nd, 2025

惚れた腕が指し示す
ブルージーな浪漫原野

群馬の『遠藤自動車サービス』といえば、低く構えたスタイルのグースネックフレームのカスタムマシンが有名である。が、実はこの手のスタンダードなチョッパーも十八番だと、マネージャーの大柿さんは例の人受けのいい物腰で説明してくれた。

ENDO AUTO SERVICEのハーレー ショベルヘッドの王道を行くスタンダードチョッパー 1984年

「ウチではこういうのも王道です。グースネックは本当に、凄く強く印象を持ってくださってる方が多いのかなとは思うんですけど、実はこういう車両も非常に人気があります」

スタートは、既にある車両に手を加えるのではなく、ゼロから作ったカスタムに乗ってみたいというオーナーの希望に端を発する。

そして、エンジンは何を積むか、カタチはどうするかというのを細やかに打ち合わせして、夢だけをたっぷりと詰め込んだまったくの無形物を目に見えるカタチへと具象化していった。

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「こういうカスタムも遠藤自動車らしいものだと思います。特にこのシンプルなカラーリングは結構、長年やってきた塗装なんです。あとはあちこちそうなんですけど、例えばトランペットマフラーだったりとかいろいろですね」

ENDO AUTO SERVICEのハーレー ショベルヘッドの王道を行くスタンダードチョッパー 1984年

この全体のプロポーションが遠藤自動車の王道のカスタムスタイルで、得意とするところだ。また、今回のオーナーは若干イレギュラーなケースで、元々は仕事上のパートナーであり、メッキ全般を依頼している業者さんだと言う。

普段のやり取りを通じて顔を合わせている際に、「こういうバイクに乗ってみたい」との金言が先方からこぼれ落ち、そこから一気にお互いの心拍数は共鳴してゆく。

ENDO AUTO SERVICEのハーレー ショベルヘッドの王道を行くスタンダードチョッパー 1984年

実働で付き合いのあるパートナーであり、しかもカスタム製作には必須のメッキ業者である。日頃から密に連絡を取り合う関係性から、すっと同じ価値観を共有し、アウンの呼吸でたちどころに当該ふたりの広げたキャンバスは色彩を帯びていった。

「ポイントはやはりメッキの部分でしょうか(笑)。もちろんですけどこのクロームメッキと、バフで磨く作業も全部オーナーさん自身が行ってます。あとはなるべくそういう部分を多くしたというか、多めにやらせて頂いてますね」

ENDO AUTO SERVICEのハーレー ショベルヘッドの王道を行くスタンダードチョッパー 1984年

このカスタムシーンには業種こそ違えど、プロフェッショナル同士もが惹かれ合う土壌が成熟する。相手の才腕に惚れ、自分もその浪漫に身を置きたい。

リジッドフレームにショベルヘッドエンジンを積んだ王道かつ、トラディショナルなチョッパー。腕一本で勝負する玄人だからこそ互いを認め合う、もはや神々しいまでの交感がそこにはある。

HARLEY-DAVIDSON SHOVELHEAD 1984 DETAIL WORK

ハーレー ショベルヘッドのスタンダードチョッパー 1984年のハンドル

HANDLE

内側に絞りを利かせたハンドルはワンオフで、それを支持するショートライザーはネオファクトリー製を選択。

ハーレー ショベルヘッドのスタンダードチョッパー 1984年のフロントフォーク

FRONT FORK

ネオファクトリー製74スプリンガーフォークを装着。同店の王道のチョッパースタイルには欠かせない一品。

ハーレー ショベルヘッドのスタンダードチョッパー 1984年のガスタンク

GAS TANK

その小ささが逆に外装のアクセントになるスモールピーナツタンク。塗装は長年得意としてきたシンプルな紋様。

ハーレー ショベルヘッドのスタンダードチョッパー 1984年のエンジン

ENGINE

銀色にブラスパーツを効果的に配備。キックペダル、ポイントカバー、エンジンヘッドボルトなどは同店の販売品。

ハーレー ショベルヘッドのスタンダードチョッパー 1984年のリアフェンダー

REAR FENDER

汎用リブフェンダーに、ゆるやかなアーチを描くステーはワンオフ。前後19インチホイールのセットアップ。

ハーレー ショベルヘッドのスタンダードチョッパー 1984年のマフラー

MUFFLER

トランペットマフラーでトラディショナルなスタイルを形成。前後のAVONタイヤがひそかなアピールポイント。

BUILDER’S VOICE

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