
YAMAHA XS650 Special 1977
A BEARD
マイルドに走りを愉しむ
バーチカルツイン・チョッパー
広島に根を下ろした老舗オートバイ屋でありながら、国産バイクを中心に大小様々な車種をベースにしたカスタムマシンを手がける『ビアード』。昨年の横浜ホットロッドカスタムショーに持ち込んだのはヤマハXS650だった。
「これは一昨年アメリカに行った時に輸入してきたバイクですね」、と店主の上田さん。ベース車はリジッドフレームに載っていて、そのリメイクが最初の仕事となった。

「このリジッドフレームが純正のホイールベースより10cmくらい長かったんです。横から見るシルエットが何かダサいと感じて、純正のホイールベースに作り直したらしっくりきましたね」
実はこのマシン、客注ではなく上田さん自身の所有だ。
「XSが販売されたのは私が13歳の頃。当時はCBやらZ系とか四気筒のバイクが好きでした。XSはおじさんのバイクっていうイメージというか、それもあって全然何とも思わなかったですけどね」

しかし大人になるに連れて、ヤマハSRやXS、カワサキWなど、それらが持つ落ち着いた雰囲気のバイクに惹かれるようになってゆく。それもあって今回、XSベースのカスタムを自分用に作ってみようと考えたそうだ。
自身初のXSであり、また自身初のリジッドチョッパー。バイク歴は長く、モトクロスを始めレース経験も少なくない上田さんである。チョッパーといえども、走りは少なからず重視したい。なので、その性(さが)が出たパートも少なくない。

「フロントブレーキの純正はシングルディスクなんですが、加工してダブルに換えています。ハンドルもチョッパーだったらアップハンという選択肢もあったけれど、ちょっと低い姿勢にして走り系に振ってます」
更に、ステップも跨った時に扱いやすくて格好いいポジションにしようと、少しだけ前に移動させた。

フレームこそリジッドだが、フロントエンドなどの足周りには純正を多用し、ハンドル周りのコントロール系も扱いやすいものを選ぶなど、乗りやすさを重視している点が車体の随所から垣間見える。
それでいてマフラーなどのクリエイティブな造形の箇所からはカスタム屋としての遊び心を感じさせるものがある。

「深夜2時くらいにふと思いついて紙に描いたんです。フィッシュ風なんだけどパイプが出ているような。こういうオリジナルで作ったところは楽しかったですね。全部ニヤニヤしながら作ってましたね」
ビアード謹製、走りのXSリジッドチョッパー。軽快な排気音を響かせて走る姿が楽しみな一台だ。
(写真・文/マツモトカズオ)
YAMAHA XS650 Special 1977 DETAIL WORK

FRONT WHEEL
フォーク、ホイールともにXS純正。キャリパーキットを用いて、シングルからダブルディスクにアップデート。

GAS TANK
タンクはピーナッツ。ハンドルはコンチハンドル。スイッチ類はグローブ装着時でも扱いやすいものを選択。

ENGINE
顔が映るほどに磨き込まれたエンジンが美しい。オーバーホール時にピストンをオーバーサイズに換装している。

FOOT STEP
ステップはワンオフ。純正よりも若干前に移設した。エキパイの軌道などを考慮し幾度か作り直した苦心の作。

MUFFLER
独創性ある造形のマフラーは上田さんデザインのオリジナル。深夜にふと湧いてきたアイデアを具現化した。

FENDER
フェンダーは6インチのサイクルフェンダー。シートはクラシックにブラウンをチョイス。その下に電装BOXを。
BUILDER’S VOICE
A BEARD
| 住所 | 広島県廿日市市住吉1-2-55 |
|---|---|
| 電話 | 0829-32-5644 |
| FAX | 0829-32-5144 |
| SHOP | A BEARDのショップ紹介 |
| 営業時間 | 10:00 ~ 19:00 |
| 定休日 | 第1、3火曜日 |

H-D FL 1962






















