ヤマハXS650スペシャル カスタム(チョッパー) 1980

YAMAHA XS650 SPECIAL 1980
MOTORI GARAGE

February 26th, 2020

こんこんとラリーを続ける
出会いと別れのシャンソン

わざと間のぬけた返事がかえってくることがある。日本の剣術でいえば上段の相手に対して、あえて剣を下段にいなして、すきを見せるというカタチ。そしてそこを狙った途端にピシャリ! 店主の鳥居(とりい)さんが時おり見せるこのいたずらなやり取りは小気味よく、その場がすぱっと笑顔で満たされる。毎回披露するカスタムバイクもさることながら、この人間力がモトリガレージのマスタードだ。

ヤマハXS650スペシャル カスタム(チョッパー) 1980

1980年式のヤマハXS650スペシャル。ハーレーメインのショップにしては意表をついた選曲である。が、そこにはこんなストーリーがあった。

「基本的には国産はあまりやらないです。でもこれは昔から自分の周りを行ったり来たりしてるXSなんです(笑)。僕が商売始める前からのバイクで、お客さんに売って、また戻ってきて、それが何回も。なんかずっと自分の近くにあるんですよね」

ヤマハXS650スペシャル カスタム(チョッパー) 1980

なるほど、合点がいく。以前同じような話を他のショップでも聞いたことがあるし、バイク屋さんでなくてもそんな経験をした人はきっと少なくないはず。物でも人でも、妙に『縁』がある対象って不思議と存在するものだ。

さて、話がそれたがこのXSである。もう明らかにおかしなことになってるが、そのちぐはぐ感を悟らせないのがまたニクイ。よく見れば、XSとハーレーの4速ショベルフレームをジョイントしたものである。そしてそれを特別『やりました』アピールするわけでもなく、物陰でタバコをくゆらすようにさり気にふるまってしまうのがまたニクさを倍増させる。

ヤマハXS650スペシャル カスタム(チョッパー) 1980

ひと言で、スマート。国産車と、相反した大味の海外車を合体させるアイデアまではまだいい。だけどこの無理のないプロポーションに関しては、ヤマハとハーレーという二つの特性を表面でなく裏面で理解していなければとても生まれないものだ。

ヤマハXS650スペシャル カスタム(チョッパー) 1980

外装にもハーレーパーツが起用されている。フォーク周りはSR用だが、ガスタンクはハーレーのファットボブタンクを使いほぼ全てに手を加えたワンオフだ。リアフェンダーにはアイアンスポーツのレプリカタイプを用い、ストラットは千葉県のオンエニイサンデー製を装着。ヘッドライトもハーレー用のバイザーライトを加工したものである。

ヤマハXS650スペシャル カスタム(チョッパー) 1980

「XSとショベルヘッドのあいのこです。取り回しもおかしなことになってないから軽いですし、乗ってもたまに乗るとやっぱり良いですね。まあ特別言い残したことはないですけど、見た目じゃなくて整備もちゃんとやってますよと(笑)」

YAMAHA XS650 SPECIAL 1980 DETAIL WORK

ヤマハXS650スペシャル カスタムチョッパーのハンドル

HANDLE

ライザーと合わせて短めのローバーを装着。スイッチ系をシート下に移設して極力シンプルなハンドルを形成。

ヤマハXS650スペシャル カスタムチョッパーのフロントフォーク

FRONT FORK

フォークはSR用で、カバーは専用工作機械の三本ロールを使って巻いた一品物。色はブラックカラーで一本化。

ヤマハXS650スペシャル カスタムチョッパーのガスタンク

GAS TANK

ハーレー用のファットボブタンクを素材に製作。使ったのは両サイドの丸い部分のみで残りはすべてワンオフ。

ヤマハXS650スペシャル カスタムチョッパーのシート

SEAT

ソロ&ピリオンパッドのホワイトシートはベイツ製レプリカを用意し、シート下にはスイッチ類を配置する。

ヤマハXS650スペシャル カスタムチョッパーのリアホイール

REAR WHEEL

フロント21インチに対してリアはノーマル16インチのキャストホイール。ショックはショベル純正12インチ。

ヤマハXS650スペシャル カスタムチョッパーのリアフェンダー

REAR FENDER

アイアンスポーツのレプリカフェンダーを採用し、フェンダーストラットは千葉県オンエニイサンデー製を選択。

BUILDER’S VOICE

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