MAD LOUT MOTORCYCLE

飾り気なく屈伸する
欧州からのアール楽章

喜怒哀楽のバランスが取れたすがすがしい店主だが、特に『喜』の部分が映えた感がある。にこやかに話すそれは、もうそれだけで一気に相手との距離感を縮める真率さがあるが、自分の意見については背筋の伸びた曲げないものを内包している。そんな印象だ。

起動は2018年で、ハーレーのショベルヘッドからツインカムまでがカスタムの対象である。住友さんは欧州の流麗なアウトラインを持ったカスタムマシンに魅せられてきたが、海外のプレミアムカーからの影響も大きい。

「ドイツのトーマスハバーマンのボディラインが綺麗だなというのはあるけど、それだけじゃなくてスーパーカーやポルシェとかフェラーリのラインも好きなんです。限りなく直線に近いアールがよくて、僕も実際はゆるくアールをかけて作ってるんですよ」

毎年全国のカスタムショーに出展しては耳目を集めて来た氏が産み落とすボディラインは、流れるままに美しい。ベストじゃないにしてもベターに持っていくようにと、真摯な想いが満ちている。