ボイドモーターサイクル VOID MOTORCYCLE

VOID MOTORCYCLE

ボイドモーターサイクル(徳島県徳島市)

March 22nd, 2023

10年周期で訪れる
どこ吹く普遍のテリトリー

みるみると惹きこまれてしまう。特別話が上手いとか心遣いに長けているとかそういう訳ではない。仁木さんはむしろ職人気質な武骨さを感じさせるが、言葉を交わす間にはさむちょっとしたユーモアだったり、見え隠れするあたたかみのある雰囲気がそう感じさせる。

始動は2009年で、ハーレーのサイドバルブからEVOまでが基軸である。そして、一貫して助産する世界観はかつてのアウトサイダーたちのそれで、’60年代後半が神髄だ。

「昔のアウトローですね。それが好きでハーレー好きになったぐらいなんで。今流行っとるとかそういうなんはあんま関係なくて、10年周期で僕の番がくるみたいな(笑)。その感じでずっとやってます」

いらんことしないから壊れない。また、溶接や鈑金など気付かない箇所にも見えない努力をする。そうした作法で作るチョッパーは、フレームから色がビシッと塗ってあり、形はあくまで普通なのが好みだと言う。そして、「オーナーさんが乗った時にいっちゃんカッコいい」。これが要である。

店舗

仁木さんの好きなチョッパースタイルはずっと変わらない。ハーレーのサイドバルブからEVOまでを範囲に、溶接や鈑金など極力余計な手を加えずにシルエットを引き立たせている。
仙台のカスタム屋で5年修行したのち独立。長期で溶接が割れないための手法を始め、フレームを触った時のネックやホイールのセンター出しなど、丹念な処理のもと作業を進行。
例えばフレームのモールディングは全部ではなく一ヶ所だけとしてそこを見せ場にする。またその部分はありがちな薄板ではなく分厚い鉄板を用いて安っぽくならないように完遂。
結構真面目に仕事は出来ると思いますと、氏は頬をゆるめる。「タイミングが合う人が来る店みたいな感じ。こっちから来てとか買ってとかは一切ないんで。ぼちぼちですね(笑)」。

住所・TEL

住所 徳島県徳島市西須賀町東開42-3(Google MAPを開く
電話 088-678-5515
FAX 088-678-5515
営業時間 9:00 ~ 19:00
定休日 火曜日