
H-D FXLRST 2023
EIGHT MOTOR CYCLE
逆から回り込む
ときめきの歓喜の歌
現代のミルウォーキーエイト(M8)において、パフォーマンスクルーザーの旗手として人気を得るローライダーST。多くの作り手が先鋭的なカスタムスタイルへと舵を切るなか、本作が提示するアプローチは異質だ。
エボリューションのFXRフレームに最新エンジンをスワップするという、近年の風潮とは逆を行く発想から産まれたマシンだ。

一見すると純正の端正なシルエットを崩していないように映るが、車体各部には適切なモディファイが措置されている。
現代の車両特有のファットなボリューム感を削ぎ落とすべく、大容量5ガロン(約19L)の純正タンクは左右で各2cm、計4cm幅詰めするナロー加工を敢行。

さらにリアセクションにはダイナ用フェンダーを加工流用し、前19/後18インチのホイール径と相まって、後ろ姿はタイトに引き締められた。
外装ペイントは当時のFXRグラフィックをモチーフに再構築され、あえてカーボン外装の上から塗装を被せて素材の織り目を覗かせるなど、心憎い演出も光る。

このノスタルジックな佇まいとは対照的に、足周りと操作系には上位のハイエンドコンポーネントが投入された。フロントにはオーリンズ製倒立フォークとクラウス製トリプルツリーを設置。
リアにはトラスクパフォーマンス製アルミスイングアームとオーリンズ製ショックをセットし、足元にはBST製カーボンホイールを履かせてバネ下重量の軽減を果たしている。

ブレーキシステムは前後ブレンボ製ラジアルマウントキャリパーに同社製ラジアルマスターシリンダーを組み合わせ、安心の制動力と指先ひとつで挙動を制御できる繊細なコントロール性も獲得。
さらに純正ケーブルクラッチは、ベイカー製ミッションカバーへの変換に合わせてブレンボ製マスターで油圧化され、多少の重さと引き換えにダイレクトな操作感を入手した。二次駆動もチェーンドライブへとコンバージョンされ、トラクションを余すことなく路面へと伝える。

心臓部たるM8エンジンにはT-Man製ハイカムを装填。ディレクトリンクによるインジェクションチューニングで本来抑えられていたポテンシャルを解放し、全域で15~20馬力の出力向上を達成した。
ビルダー自らが「良すぎて自分のバイクに乗るのをためらう」と舌を巻く通り、心躍る回頭性と加速力を手に入れた本作。一見すればクラシック、ひとたびスロットルを開ければ歓喜のモダンスペックで風を切る、ネオパフォーマンスカスタムのときめきがここに充足する。
HARLEY-DAVIDSON FXLRST 2023 DETAIL WORK

FRONT END
純正フェアリングにクロックワークス製ウインドシールドをセット。フォークは高剛性のオーリンズ製を選択。

FRONT WHEEL
19インチのBST製カーボンホイールを装着。ラジアルキャリパー&マスターシリンダーには伊国ブレンボ製を。

GAS TANK
ノーマルルックながら純正5ガロンタンクをナロード加工。左右それぞれ2cmずつ、計4cm詰めて成形する。

SEAT
サドルマン製シートを貼り替えラペラ風にリメイク。サドルバッグは純正を用い、当時のFXRデザインに塗装。

REAR WHEEL
18インチのリアホイールもBST製カーボンで、マフラーとエアクリーナーの吸排気系にはHPI製を採用する。

SWING ARM
スイングアームにはトラスクパフォーマンス製のアルミビレットで武装。二次ドライブはチェーン化された。
BUILDER’S VOICE
EIGHT MOTOR CYCLE
| 住所 | 神奈川県中郡二宮町二宮266-4 |
|---|---|
| 電話 | 0463-57-8282 |
| FAX | 0463-67-7369 |
| SHOP | EIGHT MOTOR CYCLEのショップ紹介 |
| 営業時間 | 10:00 ~ 19:00 |
| 定休日 | 火曜日、第4水曜日 |

H-D FXEF 1981






















