
H-D FXEF 1981
MOTORI GARAGE
最初から分かってる
やるべきひとつのこと
このバイクが完成した背景には、ある経緯があった。それはおよそ1年前、『モトリガレージ』が売りに出したショベルヘッドを、タッチの差で買い逃してしまったお客さんがいたことだ。
そこで落胆するその姿を見た主人の鳥居さんは、「仕様の細かい希望は聞けないけれど、もう1台用意します」と提案したと言う。既に、客注でのフルカスタムからは手を引いている同店にとっては異例ともいえる対応である。

そうしてショップの在庫から選ばれたのが、オーナーの生まれ年であった1981年式のFXEFだった。
目指したのは、ボバーやチョッパーといった枠組みに当てはめることのない「オートバイらしいオートバイ」。オーナーの好みを汲み取りつつも、完成形として思い描いたのは「当時のメーカーからこのような仕様が市販されていたら」と思わせるような、純正風の佇まいだ。

ガスタンクには’59-‘60年式パンヘッド用をセレクト。これに組み合わせるフロントフォークには、左ドラムのハイドラグライド用を使った。
これは細身のフォークでは頼りなく、41mmナローは予算が跳ね上がるという現実的な判断もあったが、結果としてタンクのボリュームと遜色なく融和。グライドライザーに’48-‘52年式純正メーターを取り込み、泰然たるコックピット周りを作り上げた。

他のディテイルを見ると、純正とリプロを巧みに織り交ぜた音感が光る。リアフェンダーはアイアンスポーツのレプリカを加工し、足周りはフロント21/リア18インチのドロップセンターリムで、リアはわずかにワイドリムとなっている。
ダイナ用の12.5インチリアショックは、内部加工によりプリロードを稼いで硬く引き締め、小気味よい走行性を入手した。
次いで外装ペイントは『コスモ』が手掛け、オーナーから託された写真を元に、深みのある焦げ茶メタリックをベースとしたエイジングペイントが施され、長年走り込まれてきたかのヤレ感を描出する。

もちろん街中を気兼ねなく走るための機関面にも油断がない。エンジンとミッションはメカニック志賀さんの手で慎重に組み直され、吸排気にはレプリカCVキャブと、ワンオフエキパイに65Aサイレンサーを継ぎ合わせた。

「格好良いとか悪いとか以前に、とにかく普通に乗りやすいバイクであること」。モトリガレージのこのパスコード通り、すでに200km以上の試運転を終え、不具合なく順調な仕上がりを見せている。そもそも、狙っているところが最初からその一点のため、外すことがない。
HARLEY-DAVIDSON FXEF 1981 DETAIL WORK

HANDLE
程よいワイズのアイアンスポーツ用レプリカを。ライザーも同じくレプリカのグライドライザーをセットする。

FRONT FORK
例えば33.4φではもう少し剛性が欲しい。41φナローだと値段が張る。そこでベストな41φハイドラ用を選択。

GAS TANK
タンクは’59-‘60年パンヘッド用を。ダッシュカバーはリプロで、メーターとダッシュベースは’48-‘52年の純正品。

MUFFLER
エキゾーストパイプは単一で製作した後にクロームメッキ処理。サイレンサーには65Aの純正タイプをチョイス。

FENDER STAY
フェンダーステーは痒い所に手が届いた千葉県オンエニイサンデー製を設置。ダブルシートはWhale & Co.製。

REAR END
シッシーバーもアイアンスポーツ用を流用。エッジの立ったデザインを排除しトータルで感度高く車両をまとめる。
BUILDER’S VOICE
MOTORI GARAGE
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| SHOP | MOTORI GARAGEのショップ紹介 |
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| 定休日 | 火曜日、水曜日 |

H-D FX 1978






















