ショベルヘッドのリジッドスプリンガーフォーク・チョッパー FLH1977年

H-D FLH 1977
MOTORI GARAGE

June 21st, 2021

及第点を量産する
アルバムチャートの常連

宮城県仙台のモトリガレージによるショベルヘッド。メロディーは表情に富み、リズムは軽やかで、声量はたっぷりとしている。アーティストで言えばそんな性格を持ったショップによる新作である。

また、一曲単体では人気チャートに上ることはないものの、幾多の曲がパッケージされた年間アルバムランキングでは決まってその名を連ねる存在。そうした安定した定評の高さが同店のおいしさだろう。

ショベルヘッドのリジッドスプリンガーフォーク・チョッパー FLH1977年

「このお客さんは’77年生まれの方で、たまたまウチに顔出してくれた時に在庫で’77年のショベルがあったんですよね。ああ生まれ年かあって。買おうかなって(笑)。そんなことから始まったんですけど」

店主の鳥居さんのリアクションは明快だ。そして、笑顔を絶やさずに話す心地よさも合わさって、なんとなく実際その場にいたかのような疑似体験ができる不思議がある。

ショベルヘッドのリジッドスプリンガーフォーク・チョッパー FLH1977年

「チョッパーっていうのが初めての方だったんで、お客さんの心を読みながらこんな感じかなって(笑)。で、結構早い段階でこのオフセットスプリンガーが決まったんで、これをメインディッシュじゃないですけどそんなイメージで作ってます」

まず第一に、ホイールベースがぎゅっと詰まった感じに見えるオフセットスプリンガーを選択。いわゆるブルネック時代の3度戻った仕様のフォークを用い、ガスタンクも結構距離を走るオーナーに合わせて、バナナタンクのデザインを損なうことなく容量を確保した物へと手が加えられた。

ショベルヘッドのリジッドスプリンガーフォーク・チョッパー FLH1977年

そして、プライマリーカバー。この手のコーンショベルにカバーを付けるとなると、どうしてもクラッチやトランスミッションの位置などがクリアランスぎりぎりですんなりとは収まらない。そこでなんとか調整して収めるわけだが、その労力たるや『ビルダー泣かせ』とも呼ばれるほどの手間がかかる箇所でもある。

ショベルヘッドのリジッドスプリンガーフォーク・チョッパー FLH1977年

他に、リアフェンダーも地味に素敵だ。一見したところ汎用のリブタイプだが、実はシート下のリブが邪魔なためそれらを全てリメイクしている。真ん中で割って叩いて、それを綺麗に均した上で溶接でつなげて完遂。こうした油断した時に放り込んでくるカウンターが思いのほか堪(こた)えるのもモトリガレージの必勝パターンだ。

ショベルヘッドのリジッドスプリンガーフォーク・チョッパー FLH1977年

シングルチャートを賑わさず、あくまで主戦場は年間のアルバムランキング。一発ドカーン! ではなく、どの曲を聞いても耳にやさしく残り続けるような味わいは健在だ。

HARLEY-DAVIDSON FLH 1977 DETAIL WORK

ショベルヘッドのリジッドスプリンガーFLH1977年のハンドル

HANDLE

ヘリングススタイルのカニ足ライザーを装着。ハンドルのエイプハンガーは既製品をわずかにナロードした。

ショベルヘッドのリジッドスプリンガーFLH1977年のフロントフォーク

FRONT FORK

フロントフォークはオフセットスプリンガーを選択。俗にいうブルネック時代の仕様。ライトはベイツレプリカ。

ショベルヘッドのリジッドスプリンガーFLH1977年のガスタンク

GAS TANK

バナナタンクをベースに加工。距離を走るオーナーに合わせて特有のデザインを活かしつつ容量を上げている。

ショベルヘッドのリジッドスプリンガーFLH1977年のプライマリーカバー

PRIMARY COVER

難儀とされるコーンショベルへのプライマリーカバーの実装。削ったりくり抜いたりなどを繰り返して調整。

ショベルヘッドのリジッドスプリンガーFLH1977年のシート

SEAT

このチョッパーとの相性の高いシートは座り心地も確保したリバーシート。経年劣化も楽しめる肉厚の質感。

ショベルヘッドのリジッドスプリンガーFLH1977年のマフラー

MUFFLER

フロントはパウコ製アップスイープ。リアは単一で製作。マフラーのカクテルシェイカーはサイクルショップ製。

BUILDER’S VOICE

MOTORI GARAGE

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