ハーレー ショベル FLH 1979のボバーカスタム

HARLEY-DAVIDSON FLH 1979
HEI CHOP SHOP

November 10th, 2017

ライムにのせた
要注意ボーイズ

インスタグラムで知った、『ヘイチョップショップ』。あるときアップロードされていた、ショップ紹介のPVが衝撃的だった。ヒップホップのリズムにのせて韻を踏んだライムやフロウ、そしてサビのフックで一瞬息が詰まりそうになる。もはやカッコ良いとか悪いの問題じゃなく、「待ってました!」とスタンディングオベーションしたくなるほどの心持ちだ。知る限り、カスタム屋でこうしたPVを披露したのはココが初だし、演じる本人たちに照れがなく、おおマジなところがたまらなく良い。

ハーレー ショベル FLH 1979のボバーカスタム

会ってみれば案の定のビンゴ!だった。でも、そこだけにズップリではなく、あくまでもちょっとした遊び心でのていである。本業のバイクやトレンド、今後の仕掛けなどをバランスさせたアクションは未来を感じさせ、一筋縄ではいかない個性的な人柄がそれに拍車をかける。では、バイクに視点を移そう。

ハーレー ショベル FLH 1979のボバーカスタム

「僕が世話になってる先輩の紹介で来てくれた人で、よそでエンジンとかもやったみたいだけど調子が悪かったんすよ。でまあ結局エンジンをバラしてやり直したんだけど、結構ハマりました。最初にオーバーホールしてるって話だったんで」

蓋を開ければカムベアリングの粉砕である。となれば、安心を買うならおのずとクランクケースを割るほかない。当初の予定からはかけ離れたヘビーなメニューをこなしつつ、外装はオーナーが持ち込んだ写真通りに製作していった。

ハーレー ショベル FLH 1979のボバーカスタム

「カタチもそうなんすけど、まあほんと調子良く乗ってもらいたいなっていうのがあったんすよ。調子良く乗らんと意味ないじゃないですか。そこが一番ですかね」

やり過ぎないように配慮して作った一台の、シッシーバーにふと目が留まる。工場に並ぶ他のバイクもそうだが、そこだけどれもなかなか手の込んだ作りだ。なぜだろう。

ハーレー ショベル FLH 1979のボバーカスタム

「普通で良いんですけど僕にとってはちょっと難しいんすよ、……たぶん性格で。普通にやるのは簡単じゃないですか、……だからなんか難しいんですよね」

ずーっと考え込んで、眉間にしわを寄せて絞り出すように答えてくれたコメントだ。店主平生さんにしか分からないその難しさが、ダイレクトに胸に響いてくる。

ハーレー ショベル FLH 1979のボバーカスタム

普通が難しい。それは、人と同じが難しいという意味でもある。普通が出来て、難しいも出来るのとはちょっと意味合いが違う。個性的であればあるほど、こうしたジレンマを人知れず抱えることが常だ。でも、だから、ヘイチョップショップは次代のブラックリストに躍り出る。

HARLEY-DAVIDSON FLH 1979 DETAIL WORK

ハーレー ショベル FLH 1979のハンドル

HANDLE

操作性の高さを想像させるエイプハンガーは手前へのベントを抑えてワンオフ。メッキをかけて仕上げる。

ハーレー ショベル FLH 1979のフロントフォーク

FRONT FORK

純正41φフォークに、ヘッドライトは社外の5-3/4インチをセット。スタンダードなフロントマスクとなる。

ハーレー ショベル FLH 1979のガスタンク

GAS TANK

タンクはVツインの3.5ガロンレプリカを使用。落ち着いたベースカラーに入るピンラインが大人の印象を醸す。

ハーレー ショベル FLH 1979のオープンプライマリー

OPEN PRIMARY

オープンは2インチベルトとなり、ミッドハイのステップはワンオフで製作。シンプルな1次駆動周り。

ハーレー ショベル FLH 1979のマフラー

MUFFLER

2インチパイプを使ったマフラーはオーナーの好みの造形に完成。ターンアウトタイプの音質は良好である。

ハーレー ショベル FLH 1979のシッシーバー

SISSY BAR

いわゆる丸棒を左右均等に曲げたような普通が難しい。そこで、こうした作りがビルダーのスタンダードとなる。

BUILDER’S VOICE

HEI CHOP SHOP

住所 愛知県高浜市沢渡町2-6-2
電話 0566-91-9505
FAX 0566-91-9505
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営業時間 10:00 ~ 19:00
定休日 水曜日、第1・3木曜日