YAMAHA SR400 2004
MOTORCYCLE’S BARN
わずか5cmで変える
らしさのチェンジアップ
ヤマハSRやXS、カワサキWといった国産のストリート系バイクで本領を発揮するカスタム屋のブランニューだ。ベースに選んだのは、2004年式SR400で、店主曰く、オーナーの希望通りに製作した一台だと言う。
そもそものスタートは、同店がこれまで手掛けて来たSRに惹かれたオーナーが、直接足を運んだことから始まった。なので、希望を聞くとは言ってもベースにある嗜好は両者とも同じため、自然と『モーターサイクルズバーン』の色合いが濃く出たものとなっている。
店主自ら、「これが僕の好きなスタイル」、と言うフォルムは、ひと言で表すならコンパクトチョッパー。そしてその中でロングスイングアーム化することが、氏のメニューには欠かせない要素だ。
「ロンスイにするっていうのが好きなんですよね。しかも純正加工なんで見た感じもサラッとしてるというか自然に。SRの場合いくら車高を下げても、良くも悪くもSRらしさが抜けないからロンスイでそのイメージを変えてます」
純正を5cm伸ばしたスイングアームに、265mmのリアショックをセットしたリア周りは、SRベースではかなりのシャコタン仕様とのこと。そして、エンジンにもひと捻り利いたアクセントがある。
走るのも好きだと、かつてはホンダNSRを駆り膝を擦っていた過去を持つ氏は、冷却効果の向上と見た目の両立を図り、古くから知られたビッグフィン加工を実施。先にオーバーホールを済ませ、フィンを溶接した後に黒く塗り上げ、面を磨いてフィニッシュ。オーナーがどうしても付けたいと言うデロルトキャブと相まり、エンジン周りは中々のインパクトだ。
ハイライトはまだある。すべて作り直したシートレールと、左に回り込んでまた右側に戻って来るマフラーがそれだ。シートレールはタンクとのバランスを考え、やり過ぎない程度にナロード処理。それに合わせてシート下の電装ボックスも、外に出っ張ることなく綺麗に収まるようワンメイクされた。
ユーモラスなマフラーはオーナーのイメージをカタチにしたもので、鉄ではなくステンレスで製作。ワンポイントの部位ながら全体に与える印象は大きく、カスタムテイストをグッと高めるのに貢献する。
そして、フロントホイールはヤマハXS250用を使い、リアはSR用の18インチキャストを装着。フォークは純正を約5cmローダウンして、ハンドルにダンディーバーと名付けたオリジナルをセットする。そつなくスタイリッシュ。SRと深く付き合うショップの一台だ。
YAMAHA SR400 2004 DETAIL WORK
HANDLE
ハンドルはオリジナル商品のダンディーバー。思わず笑みがこぼれるネーミングを与えたパーツがセットされる。
FRONT FORK
純正フォークを約5cmローダウン。ボトムケースをスムージングして、アルミのデイトナ製ダストカバーを装着。
ENGINE
冷却効果アップと見た目の両立を図り、ビッグフィン加工を施行。一枚ずつフィンを溶接した後にブラックアウト。
SEAT RAIL
タンクとのバランスを踏まえてドロップ&ナロード処理したシートレール。電装ボックスは内側にピタリと収まる。
MUFFLER
左に回り込んだ後右側に戻る、遊び心あるデザインのマフラー。錆びないように鉄ではなくステンレスで製作。
REAR END
スイングアームは純正を約5cm延長して265mmのリアショックを装着。ホイールはSR用18インチキャスト。
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