VOYAGE MOTORCYCLE

ボエージモーターサイクル（北海道旭川市）

SHOP

November 15th, 2021

この場所で屋号を掲げたのは1999年のこと。その前は海外／国産メーカーを揃えた量販店形式のバイクショップを2店舗経営していたが、現在は規模を縮小して、表通りから一筋入ったところで修理を生業としている。

「9割がハーレー。残りは国産旧車ですね。ウチの特長ですか？それは長い間やってるってことだけじゃないですか（笑）。得意なのはショベルの時代とその後のエボリューション。ツインカムのキャブレターぐらいまでは基本的に大丈夫だと思ってます」

主人の髙橋さんはキャブの知識ならかなりあると言う。元々キャブが4つも付いたバイクを触って来たことや、ヨシムラやモリワキのキットを組んだり、過去にモトクロスとロードレースチームを率いてセットアップを行っていた経験などが氏のバックボーンにはある。

「気軽に遊びに来ないでいいです、忙しいですもん（笑）。俺常連には言うんです、『今日はもう帰ってくれ！』って。もう年齢も年齢ですから残業しないようにしてるんですよね（笑）」

天井の高い作業場では常時数台の車両が入庫。現在多くの依頼を抱え、新規のお客さんが来ても直ぐには対応出来ないとこぼす。同店では修理／整備をメインにした作業を行っている。

髙橋さんがリアルタイムで携わってきた国産旧車の姿もある。レースチームなどを率いてきた経験からCR、FCR、S&Sキャブレターに至るたいていのキャブの扱いが十八番だ。

「インジェクションの車両は出来るだけ触らないし受けない。知ったかぶりやなんで」と、竹を割ったようなトークが小気味良い。出来る／出来ないを明確化するのが同店の仕事術。

かつて2店舗をオペレーションしてきた経営者としての豪快さを持つ髙橋さん。来訪者に関しても誰でも歓迎なんてことは言わないストレートな物言いが、逆に人受けを高めている。