POP & KOON MOTOR CYCLE

ポップアンドコーンモーターサイクル（静岡県浜松市）

SHOP

July 3rd, 2019

2010年に第一歩を踏み出したカスタム屋である。が、店主の雨宮（あめみや）さんは修理屋と言われれば修理屋、バイク屋だと言われればバイク屋だと、なんら気負ったところのない様子で店についてを語ってくれた。

「まあ何でもやります。あとカスタムでこだわってるのは全体のバランスですかね。一つの部品に物凄く集中して時間をかけるよりも、全体を眺める時間の方が長いんですよ。10メートルぐらい離れて見たりとか」

また、今日作ったのを次の日見てカッコ良いかどうか。更に、1週間後に見てどうかというのを意識しながら製作しているそうだ。そんな同店では主に、古めの国内／外バイクが並び、特にヤマハXS650が氏のフェイバリットということもあって存在感が高い。

「ジャパニーズカフェスタイルも良いし、ジャパニーズギャングスタイル、暴走族のバイクだって綺麗に作ってあるのは共感出来る部分があります。僕はショーカスタムというよりも、味のあるバランスの良いチョッパーが好きですね」

ショップ内は縦長のスペースとなり、入口すぐが作業場、その奥に車両を保管する。国産車はヤマハXSやSR、カワサキW1が中心で、ハーレーはショベルヘッド以前の旧車が多い。

まとまったショーカスタムよりも、「どういう考えでこうなったのか」、少し崩れたようなバイクに興味が湧くと言う。同店ではカスタム以外にフレームやエンジンのリペイントも施行。

作業場横にオフィスを設置。夜遅くまでかかった時は泊まることも多々あると話すそこは、氏のプライベートな空間でもある。気が向いたらギターを弾き、仲間と飲み明かすことも。

タイミングよく入庫していた’82年式FXE。お客さんのオーダーでボバースタイルにまとめた一台は白と黒のモノトーンで統一。当然全体のバランスに配慮して仕上げられている。