SCOOTER TRAMP

スクータートランプ（山梨県甲府市）

SHOP

June 19th, 2017

富士河口湖町と甲府市をつなぐ国道358号線沿いに居を構える、壮観な佇まいのショップだ。オープンは2000年で、カスタムショップではなく、あくまでもハーレーショップというくくりで運営している。

「ハーレーに関することだったらなんでもやりますよという姿勢です。サイドカーも扱っていますし。苦手なのは最新のインジェクションぐらいですね。まあ設備がないと出来ない面もありますから」

フラットヘッドからツインカムまでのキャブ車を扱い、カスタムに関しては敢えてショップの『色』を出さないように意識しているそうだ。それは、あくまでもショップではなくお客さん主体の経営方針からで、自分は縁の下の力持ちに過ぎないと店主の川島さんは言う。

その言葉を裏付けるように、同店にはロングフォークチョッパーからストックの旧車まで、実に多彩な車両が並ぶ。「お客さんの希望を形にするのと、修理に関しても不具合を直して調子良くするのが一番の仕事」と、スタンスは明確である。

天井の高い開かれたファクトリーでは常時数台の作業が進められる。メカニックは川島さん一人で、カスタムや修理、メンテナンスで入庫して来た車両がテンポ良く処理されてゆく。

ファクトリーの横はショールームとなる。いちハーレーショップとは思えない、ゆったりとした時間の流れる清潔感あるフロア。旧車から現行モデルまでの販売車両がディスプレイ。

ショールームには販売車両のみならず、バイカーズアパレルやレザーウォレット、メディスンバッグなどのアイテムも置かれる。ディーラーを思わすサポート体制が敷かれた空間だ。

曰く、バイクとして完成された年式とのことで、愛車は65年式パンヘッド。バイクに手を加えずストックスタイルで乗るのが川島さん流。自分のはチョッパーにしないと言う。