
YAMAHA SR400
WHEELERS JAPAN
○○と□□自体が野暮な
惜しまれるガールズバイク
ヴィンテージハーレーに憧れを持つ免許を取り立ての女性が、夢へ向けた第一歩として『ウィーラーズジャパン』へ製作依頼したのが、このオールドスクールなチョッパーだった。
「オーダーとしては『バキバキなチョッパーを作ってください』というお話だったんですけど……。あんまり強すぎるスタイルはちょっとウチの色じゃないかなと思いながらも、依頼にできるだけ添うような形で頑張ってみました」と控えめに、店主の大原さんが語り出す。

バキバキという言葉の捉え方は、人によってそれぞれ異なるだろう。このチョッパーを見て、大人しめと思う人は稀有だと想像するが、大原さんにとっては決して尖ったモノではなく、「依頼にできるだけ添うような形」のウィーラーズ色のチョッパーだったのだ。
愛媛県のウィーラーズといえば、サイドバルブから現行のM8モデルまでを扱うハーレーに強いショップ。故にSRをカスタムするイメージはあまりないのだが。

「試しに1、2台作ってみたら結構反響があって。今ではSR部門ができるんじゃないかっていうぐらいお問い合わせをいただいてますね」と応える。
このチョッパー1台見ただけでも問い合わせしたくなるほど、ビルダーの感性を信頼してみたくなる。

ヴィンテージハーレーのリジッドを思わせる直線的なフレームラインは、メインチューブからリアホイールまでをハードテイル化する際に加工。もはやSRのそれとはまったく違ったものとなった。
全体的にオールドスクールな仕上がりにしたかったというビルダーの意向でまとめたそれは、2025年のニューオーダーチョッパーショーの会場で痴(し)れ者らの評価を得ている。

またショーカスタムにありがちな停車時のスタイルだけではなく、小柄なオーナーが跨ったときに足がグッと上がるような乗る姿勢にもこだわり、ミッドハイステップの位置を調整した。
決してヴィンテージ車両ではないSRをベースとした、オールドスクールなチョッパー。エイジング塗装により、ヤレた感じがマニアのハートをくすぐる。

今の時代、男だから○○、女だから□□とか思う気持ちはサラサラないが、このチョッパーに女性が乗ることを想像すれば、相当小粋な人なのだろうと人物像を勝手に思い描いてしまう。
まずはSRで練習して時期が来たらヴィンテージハーレーに乗り換えたいとオーナーは考えているようだが、身代わりに手放すのは惜しいほど、このSRチョッパーは映えている。
(文/野上真一)
YAMAHA SR400 DETAIL WORK

HANDLE
オールドスクールな雰囲気に合うエイプスタイルのハンドルはヴィンテージ品。ライザーは2%製を採用した。

FRONT FORK
純正フロントフォークを10センチロングのジョイントで延長。ヘッドライトはアメリカのFNA製の汎用品。

GAS TANK
ハーレー用ピーナツタンクの幅、長さを詰めた。ヴィンテージ塗装とピンストライプはKアートガレージが担当。

MID HIGH STEP
乗ったときに足がグッと上がるようなイメージを持ちながら、ミッドハイの位置にステップをワンオフ製作。

SEAT
バキバキなチョッパーのイメージ作りにひと役買っているのが、ワンオフ製作されたシートとシッシーバーだ。

REAR END
リブフェンダーは長さを調節。シッシーバーに取り付けられたストップランプはプリズムサプライ製LEDテール。
BUILDER’S VOICE
WHEELERS JAPAN
| 住所 | 愛媛県宇和島市吉田町知永4-199-1 |
|---|---|
| 電話 | 0895-24-1536 |
| FAX | 0895-24-2528 |
| SHOP | WHEELERS JAPANのショップ紹介 |
| 営業時間 | 10:00 ~ 17:00 |
| 定休日 | 木曜日、第1・3日曜日月曜日 |

YAMAHA XS650 1979





















