グルーブワークスの4速ショベルヘッドのカンチレバー式ダートトラッカーチョッパー FXE 1978年

H-D FXE 1978
Groove Works

January 26th, 2026

高拍のビートに乗せた
真実のテイクオンミー

芸術肌の金属加工を武技(ぶぎ)にして、熱量高くカスタムに邁進する大阪の『グルーブワークス』。ダートトラッカーの空気感を淡く覗かせた一台だ。

オーナーからのオーダーは、同店のお株である『カンチレバー式サスペンション』の採用。これはサス機能の一端を車体に固定し、もう一端でスイングアームを介して車輪を支持/連結する構造のもので、その際に参考として提示されたのはスポーツスターだった。

グルーブワークスの4速ショベルヘッドのカンチレバー式ダートトラッカーチョッパー FXE 1978年

「ベースはショベルで、スポーツスターのような軽快さを」というお題目に対し、主人の溝尻さんは4速フレームをベースに、得意分野を主戦場にしてこのマシンを丸め上げた。

山場はやはりリア周りだ。フレームネックから一直線に伸びるメインチューブのライン下には、ナイトロン製のサスが配備されている。これを支えるスイングアームはワンオフ製作。

以前はソフテイル用のアクスルプレートを流用することもあったが、今回は理想的なリアエンドのラインと角度を追求するため、プレート形状から設計し直してブラッシュアップを図った。

グルーブワークスの4速ショベルヘッドのカンチレバー式ダートトラッカーチョッパー FXE 1978年

フロントフォークはFXE純正の35mmをローダウンして使用するが、アウターカバー裏には飾りのスプリングを設置。実機能としてのそれではなくトラップ的なディテイルだが、これがカスタムの面でフロント周りにメカニカルな濃度を添えている。

「オーナーがキック始動に不安を持っていた」という点への配慮もある。エンジンはあえて圧縮比を落としたローコンプ仕様で、始動性を向上。キャブには誰でも気負わず乗れるCVを選択。

グルーブワークスの4速ショベルヘッドのカンチレバー式ダートトラッカーチョッパー FXE 1978年

外装にも腕前が弾ける。ガスタンクはスポーツスター用ビッグタンクをベースに約3cmほど幅詰めするが、このとき切断面を「X(エックス)字」にカット。幅を詰めつつ、タンク下部が内側へすぼまるようなテーパー形状を作り出している。これにより、エンジンの造形がより際立って見えるそうだ。

グルーブワークスの4速ショベルヘッドのカンチレバー式ダートトラッカーチョッパー FXE 1978年

トップパネルにはスピードメーターを埋め込み、配線を通すための筒をタンク内に貫通。そのままでは容量が少なくなるため途中から配線が通るだけの細さに筒を修正するなど、見えない部分への作りにも目が配られた。

他にも、アルミ削り出しのフェンダーストラット、オイルタンク、そして水平基調を意識して取り回したマフラーと、一点一点「カチッとした作り」が貫かれた一台となっている。

グルーブワークスの4速ショベルヘッドのカンチレバー式ダートトラッカーチョッパー FXE 1978年

「自分が乗りたい、欲しいバイクです」

溝尻さんがふと漏らしたその言葉こそ、このマシンの成果を物語る真実の響きだ。

HARLEY-DAVIDSON FXE 1978 DETAIL WORK

ショベルヘッドのダートトラッカーチョッパー FXE 1978年のハンドル

HANDLE

ライザークランプはセンター幅の狭いFORK製を。ハンドルは高年式スポーツスターの純正品をショートカット。

ショベルヘッドのダートトラッカーチョッパー FXE 1978年のフロントフォーク

FRONT FORK

FXE純正の35mmフォークをわずかにローダウン。アルミ製ガードを添え、内側に飾りのスプリングを装填。

ショベルヘッドのダートトラッカーチョッパー FXE 1978年のガスタンク

GAS TANK

高年式スポーツタンクを幅詰め。その際に真っすぐではなくX字にカットして下側をすぼめたデザインに成形。

ショベルヘッドのダートトラッカーチョッパー FXE 1978年のリアサスペンション

REAR SUSPENSION

カンチレバー式サスペンションを構築するにあたりナイトロン製をシート下にマウント。フレームと並列に配備。

ショベルヘッドのダートトラッカーチョッパー FXE 1978年のマフラー

MUFFLER

きっちりした直線的なデザインと、水平基調のマシンに合わせたものを念頭に製作。ガードはFORK製を装着。

ショベルヘッドのダートトラッカーチョッパー FXE 1978年のスイングアーム

SWING ARM

カンチレバー式に準じてスイングアームを創作。チェーンカバーなど細かな造作が全体の完成度を高めている。

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