
H-D FXSB 1985
MOTOBLUEZ
やりたいことをやる
至上なるB級の自由主義
「ウチはB級感を狙っています。1台数百万円するごりごりのカスタムではなく、もう少しバイク好きに寄り添った感じです。例えば国産アメリカンに乗ってる若い子のマフラーを換えるとか、ハンドル換えるとかそういうイメージです」
モトブルーズ店長の岡野さんの愛車である。同店のキャッチワードでもある『B級感』を持たせたカスタムは、自由な表現のもとで構成。何々スタイルではなく、自分が好きな、良いと思った物を組み合わせていったら自然とこうなった。そして、それが一番大切なことだと言う。
カスタムショーに出展されるようなひと握りの『A級感』を目指すのではなく、もっと裾野を広げて、沢山の人にバイクを楽しんで欲しい。モトブルーズが創業時から大切にしてきたその想いを岡野さんは継承し、自身のバイクでもって期せずして体現している。
「これは僕がしたいことを全部やってて、表現って自由でしょって。だからこのバイクもパーツの組み合わせは変やと思うんです自分でも。一般的ではないですけど、僕にとってはむっちゃスタンダードなんです」
フロント周りには純正ナセルとワイドグライドフォークを合わせ、ガスタンクにコフィンタイプを選択。シートにハイバックシートを取り付け、リアフェンダーは純正FL用フロントフェンダーを流用加工。
それらが決して一般受けしないパーツの組み合わせだとしても自分が良いと思ったらやるべき。それはそのままお客さんへのアドバイスとなり、それぞれが夢描くカスタムを誇らかに後押しする。
「あなたが良いと思うならそれをやりましょうと。ハンドルひとつ取ってもこれだけの選択肢がありますよと。その中からひとつ選んで取り付けてを積み重ねていくと、自分のバイクが凄い愛おしくなりますよっていう提案をしてます」
無論カスタムに関して、右も左も分からない人には自身の目線ではなく、客観的な知識として何年代はこういうスタイルでしたねと指南。そこからゆっくりと趣味を引き出していき、理想とするカタチへ足並みをピタリと揃え邁進している。
基本的に、店側から見栄えが良いという理由でカスタムやパーツ選択を提案することはない。人それぞれに好みやストーリーがあるように、その大事なところはあくまでも本人の意向に一任。
しかしそのサポートには並ならない情熱を注いでいると、自身のパーツに詰まった染み入る記憶を思い浮かべながら、氏はモトブルーズの立ち位置を代弁する。
HARLEY-DAVIDSON FXSB 1985 DETAIL WORK
HANDLE
以前九州でイベントをしていた人の所有物をスワップミートで購入。パーツそれぞれに思い出が詰まっている。
GAS TANK
コフィンタンクならなんでも良い訳ではなくこのカタチがベストだったとのこと。made in japanの刻印が入る。
MUFFLER
エンジン下部とフレームの間を抜けるエキパイはサンダンス製で、サイレンサーにショートメガホンを装着。
SEAT
フレーム幅に合わせた物ではなく、若干サイズの合わない野暮ったさが残る昔のDS製ハイバックシートを選択。
REAR FENDER
FL用フロントフェンダーを流用。フェンダーストラットには4速スポーツスター用のサイドプレートを使う。
TAIL LIGHT
10代の頃にVIBES編集部へお手伝いに行った際にもらった一品。こうした決して譲れないパーツ群で構成される。
MOTOBLUEZ
住所 | 兵庫県神戸市垂水区平磯1-1-43 |
---|---|
電話 | 078-753-7770 |
FAX | 078-753-7780 |
SHOP | MOTOBLUEZのショップ紹介 |
営業時間 | 10:00 ~ 19:00 |
定休日 | 火曜日 |