ハーレーダビッドソン FXSBブレイクアウト 2014のカスタム

H-D FXSB 2014
Custom Factory Noy’s

November 14th, 2020

理想を投げかける
スポイルしない機能性

フロントからリアにかけての流れるようなボディライン。『ユーロカスタム』に象徴されるそのウットリするような緩急のついたグラマラスなシルエットは、長年それに傾倒するショップゆえの水準を誇り、毎回手掛ける新作ごとに新たな感動を呼び起こしている。

ハーレーダビッドソン FXSBブレイクアウト 2014のカスタム

ユーロ系カスタムを扱えば関西随一の呼び声高い『カスタムファクトリーノイズ』。時流に合わせて多様なカスタムトレンドを追うのではなく、自分の体温を通わせた本筋をまっすぐに進むそのスタイルで第一線を走り、燦然と輝くカスタムを兵庫の地から芽吹かせている。

2014年式FXSBブレイクアウトがベースの今回のマシンは、ほぼ同店のオリジナルパーツを使ったコンプリートカスタムに仕上げられた。曰く、元々ある程度のカスタムが成されたものを、最終的にタンクとオールペイントにまで手を入れて完遂したものだそうだ。

ハーレーダビッドソン FXSBブレイクアウト 2014のカスタム

そして、ハンドルにストレッチタンク、フロントとリアフェンダー、シートなど数多くのパーツを製作する『ノイズ』だが、その理想形として提案するのがこの一台でもある。また当然ながら、誰が購入しても同じスタイルになることが重要で、そこに代表の竹中さんは人一倍の思いを馳せている。

ハーレーダビッドソン FXSBブレイクアウト 2014のカスタム

「僕らもいろいろカスタムショップを見て来たけど、中にはストレッチタンクでも極端に伸びてたり異常な形の物もあった。それに綺麗に出来てたとしても同じ物が出来るかとなれば、またお客さんの費用や時間を注ぎ込んでいかないとダメなことが多い」

それなら誰もが完成形が分かる状態にし、負担の心配がない物を届けたい。オリジナルパーツの開発の裏にはそうした作り手の機微(きび)があり、更にそれは、ユーザーの使い勝手を考慮した作りにもつながっている。

ハーレーダビッドソン FXSBブレイクアウト 2014のカスタム

「うちのパーツはすべてボルトオンだからノーマルの状態にもすぐ戻せるようにしてる。あとはどのショップへ持っていってもメンテなどを見てもらいやすいようにシンプルな設計にしてある。せっかくカスタムしたのに不便になるのは違うから」

すべてが合理的かつ、ホスピタリティをもって進められている。加えて、同店のカスタムに一貫して守り継がれる機能性の確保。走りをスポイルすることなく、各パーツのクイックな脱着やETCのスマートな収納といった利便性を高める作りが必ず落とし込まれている。

ハーレーダビッドソン FXSBブレイクアウト 2014のカスタム

フルカスタムだから多少の使いにくさには目をつぶるといった巷に流れるナンセンス。ユーロカスタムの名士はしかし、瞭然とその逆を行く。

HARLEY-DAVIDSON FXSB 2014 DETAIL WORK

ハーレー FXSBブレイクアウト 2014のハンドル

HANDLE

オリジナルのハンドルは純正スタイルのイメージを崩すことない形状に製作。30mm上へ、50mm手前に設計。

ハーレー FXSBブレイクアウト 2014のフロントフォーク

FRONT FORK

ノーマルフォークにオリジナルトリプルツリーを装着。厚み80mmのアルミブロックからの削り出しとなる。

ハーレー FXSBブレイクアウト 2014のフロントフェンダー

FRONT FENDER

フェンダーとフロントスポイラーはオリジナルで、ビレットホイールに2インチアップのPM製23インチをセット。

ハーレー FXSBブレイクアウト 2014のガスタンク

GAS TANK

タンクには自社のアルミストレッチタンク&メーターダッシュパネルキットを採用。塗装はサードアイが担当。

ハーレー FXSBブレイクアウト 2014のリアホイール

REAR WHEEL

18インチホイールとベルトプーリーは同デザインのPM製で、LEDのサイドナンバーキットはオリジナル商品。

ハーレー FXSBブレイクアウト 2014のリアフェンダー

REAR FENDER

ショートリアフェンダーの収納スペースにETCを設置。オリジナルのソロシートはステッチを赤に変更する。

Custom Factory Noy’s

住所 兵庫県神戸市西区小山3-13-8
電話 078-223-8230
FAX 078-219-9806
SHOP Custom Factory Noy’sのショップ紹介
営業時間 9:00 ~ 18:00
定休日 水曜日、第1・3火曜日