YAMAHA SR400 2001
STANDY MOTORCYCLES
デザインする
その先の生活様式
「オーナーさんがDEUS(デウス)のバイクの本に載っていたSRがすごい好きだっていうので、それをイメージして、そこにウチなりのカラーも入れて製作しています」
バイクやサーフィン、スケートボードといったカルチャーを包括的に発信するオーストラリアで誕生した世界的ブランド、『DEUS』の一台をイメージソースにしたSR400である。
製作は茨城県の『スタンディモーターサイクル』で、これまではスクランブラー系のカスタムを主に扱っていたが、今回は若干毛色の違うカフェレーサーが演目である。はたして店主の熊谷さんにとって、このイレギュラーともいえるカスタムはどんなものであったのだろう。
「お店自体ではスクランブラースタイルが一番出ていますけど、僕自身カフェレーサーも好きですし、他のカウルが付いてるバイクも嫌いではないです。だからオーダーを頂いて面白そうだったのでやらせてもらいました」
そもそもカフェレーサーは公道レースから派生したもの。熊谷さん自身昔からレースが好きで、これまでオフロードをメインに楽しんで来た経験もあって、作っていく段階で特別悩むこともなくすんなり形に出来たと言う。しかしすでに確立されたカスタムスタイルなだけに、その辺を押さえながらオーナーの希望を汲んでいく工程が難しかったと付け加える。
「SRのカフェレーサーという部分で、ある程度形の決まったカスタムスタイルなんですよね。そこでオーナーさんとのイメージを合わせていくっていう作業が現場ではなかなか伝わりづらい部分ですから、その辺をうまく合わせていくのが大変でしたね」
基本的にワンオフではなく、再現性の高いボルトオンパーツで構築されたカフェレーサーだ。汎用の部品を使い、そこにわずかに加工を加えることで納得のゆくマシンバランスを形成。単にパーツを取り付けていったのでは決して生まれないシルエットが描出された。
「オーナーさんが初心者の方だったので、カフェレーサーですけど操作性にしてもなるべく癖のない感じにしてます。あとはこういうお店に飾って頂いたりもするので、それに合うようにも考えました」
実はオーナーの生業は、俳優の坂口憲二氏率いる自家焙煎のコーヒー豆専門ショップ『ライジングサンコーヒー』のバリスタである。その直営店である千葉県大網白里のシンプルモダンな店内にも調和するようにと、このSRはデザインされている。
YAMAHA SR400 2001 DETAIL WORK
HANDLE
カフェレーサースタイルに必須のセパハンを装着。三つ又はWM製で、メーターにはスミススタイルを採用。
FRONT FORK
既成パーツのポン付けでは希望通りのバランスが出ないとのことでフロントは約1cmほどローダウンされた。
FRONT WHEEL
純正ホイールをブラックアウトして足周りを引き締める。収まりの良い箇所にフェンダーマウント位置も調整。
GAS TANK
ガスタンクにWM製アルミタンクを使用。わずかに低く装着するためマウントステーを加工してセットする。
REAR END
WM製フェンダーに同じくWM製テールライトを合わす。カフェ特有のソロシートからはスピード感が漂う。
MUFFLER
モーターロック製マフラーに、ブラックのリアショックはMDI製。余計な装飾を廃しシンプルにまとめられる。
BUILDER’S VOICE
STANDY MOTORCYCLES
住所・TEL
住所 | 茨城県筑西市布川1316-1 |
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電話 | 0296-48-6117 |
FAX | 0296-48-8819 |
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