H-D SHOVELHEAD 1982
ENDO AUTO SERVICE
オーダーメイドという
理想をかなえる贅の花道
リジッドフレームに74スプリンガーフォークを装着。ホイール径は前後16インチで、外装にはピーナツガスタンクとリブフェンダーを設置。王道のカスタムスタイルである『オールドスクール』に仕上げられた一台は、すべてのパーツをイチから選んで組み上げたものだ。
「全部バラバラの状態から、オーナーさんの好みでエンジンを決めるところから始めてます。フレームからフォークから一個一個ですね」
遠藤自動車の大柿さんは、完全オーダーメイドのカスタムだと話す。しかしもちろん、プロでもなければすべてのパーツをオーナーひとりで取捨選択出来るはずもないため、まずは同店が過去に手掛けたバイクを見てもらい、そこからオーナーの好みを選別。その上でひとつずつパーツを提案しながら進めていったそうだ。
「今回、最初に掲げたざっくりしたイメージはオールドスクール。そこにボバーな感じもありながらチョッパーの雰囲気もミックスするということで製作してますね」
ルックス的には古いテイストを持ちながらも走りは快適に。その乗り易さの部分を殺さないように気を配ったというこのカスタムには、利便性を高める工夫が取り入れられている。例えば、セルスターター。一般的にこの手のカスタムはキックスタートオンリーの仕様が慣例だが、使い勝手ともしもの保険も兼ねて周到に用意された。
「完璧なアナログの世界というよりは少しデジタル化した感じですね。オーナーさんも古いカタチは大好きですけど、それに付随する不便さは追求していませんので」
次に外装はどうだろう。錆びたタンクはペイントで表現したもので、当初はピカピカに作り上げていたものを、少しヤレた雰囲気が欲しくなったことで方向転換。まだまっさらなカスタムでありながら乗り込んだようなエイジングの風合いが与えられている。
また、そのガスタンクに合わせてオイルタンクやリアフェンダーも同じテイストで束ね、フォークやハンドル、シッシーバーはブラックカラーを選定。白銀に輝くクロームではなく自制した黒色とすることでエイジング塗装にすんなりと馴染ませ、統一感を高めている。
遠藤自動車といえばグースネックスタイルのカスタムで知られるが、一方で、このオールドスクールのチョッパーが息の長い人気のスタイルだと言う。そしてそれはエンジンやフレームのセレクトから始まり、一から十まで、すべてがオーナーの理想を元に作り出されている。
HARLEY-DAVIDSON SHOVELHEAD 1982 DETAIL WORK
HANDLE
カスタムポイントのひとつになるハンドル周りは汎用のルーズバーを加工。グリップなどには真鍮製を使う。
FRONT FORK
フロントフォークに74スプリンガーレプリカを装着。ヘッドライトは汎用の4.5インチベイツスタイルをセット。
ENGINE
エンジンはフルオーバーホールしたものを搭載する。外観にはウェットブラストが施され綺麗に再生される。
FOOT CONTROL
フット操作系はフォワードコントロールより若干手前に配置。真鍮製のステップ/ペグは同店オリジナル品。
MUFFLER
ショートマフラーは遠藤自動車オリジナルのターンアウトタイプ。真鍮製キックペダルも同店のオリジナル商品。
SEAT
ホールド性のあるソロシートはオリジナルのダイヤステッチタイプ。フェンダーにはリブフェンダーを採用。
BUILDER’S VOICE
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