ROGUERIES METAL WORKのハーレー ショベルヘッドのロングフォークのフリスコチョッパー FL 1966年

H-D FL 1966
ROGUERIES METAL WORK

January 23rd, 2026

わんぱくな後輩へ贈る
薔薇挿しのロングフォーク

危うい気配を全面に押し出したロングフォークチョッパー。製作したのは宮城県角田の首魁、『ログリーズメタルワーク』の齋さんだ。

「オーナーは地元の後輩なんですけど、ジャイアンみたいな見てくれで、わんぱくそのものなんですよ。それに似合うように作ったんです」。

取材日は初夏だというのにタートルネックを着ているかの如く、首から袖口までゴリゴリの人生観が刻まれた齋さんが、ちゃめっ気混じりに語り出す。

ROGUERIES METAL WORKのハーレー ショベルヘッドのロングフォークのフリスコチョッパー FL 1966年

ショップ名にメタルワークと掲げるだけに金属加工を得意とするが、技術力におごらず、チョッパーから醸す雰囲気を重視する。その思想を顕著に表しているのがガスタンクだ。

「コック位置は変えてますけど、キャップはあの位置がいいんです。キャップを高い位置に持ってくれば容量は増えるけど、今っぽくなり過ぎる。古っぽさも不良っぽさもなくなるんで、あえてあの位置なんで」

ROGUERIES METAL WORKのハーレー ショベルヘッドのロングフォークのフリスコチョッパー FL 1966年

遠目に見れば、確かにその通り。キャップを変化させないだけで古さと悪さが共存している。近くで見ると、薔薇(バラ)が埋め込まれているのが分かる。

ガスタンクを切り抜いてボックスを埋め込み、一度塗装をしてからドライフラワーを入れ、樹脂に気泡が入らないよう少しずつ何層にもわたって注ぎ込む。

さらにスムージングして再塗装。工程を想像するだけで、時間がかかったことが一発で理解できる。だが、手間がかかったことを隠すように「わんぱくな後輩なんで、そこはバラかなって」と、いつもの周りを包み込む笑顔でそう茶化す。

ROGUERIES METAL WORKのハーレー ショベルヘッドのロングフォークのフリスコチョッパー FL 1966年

加えて手間がうかがえるのがフレイムスだ。「やりはじめると止まらなくなっちゃうんですよね」と、妥協できない性格がフレアの数と細かさに見てとれる。

製作にあたって、オーナーが指定してきたのはカチ上げられたマフラーのみ。あとはオーナーの外観からくるイメージをもとに、作り上げられた。

ROGUERIES METAL WORKのハーレー ショベルヘッドのロングフォークのフリスコチョッパー FL 1966年

オーナーのハーレー歴はダイナに続いて2台目。アーリーショベルがベースとなったロングフォークチョッパーを手に入れて間もないというのに、いとも簡単に乗りこなす。

それもそのはず。急にバイクに乗りはじめたのではなく15年以上、カワサキZ1と付き合ってきた。空冷四発の至宝、Z1だけに、アーリーショベルではパワーが物足りなく感じるのではないだろうか。そんな懸念を払拭するように齋さんは言う。

ROGUERIES METAL WORKのハーレー ショベルヘッドのロングフォークのフリスコチョッパー FL 1966年

「このルックスだけどストローカーを組んでて、排気量は1450ccなんです。だから走りも、乗ってる人もおっかないよ(笑)」

(文/野上真一)

HARLEY-DAVIDSON FL 1966 DETAIL WORK

ショベルヘッドのロングフォークのフリスコチョッパー FL 1966年のハンドル

HANDLE

ワンオフされたハンドルは手が混んでいる。パイプを繋いで繋いでと重ね合わせることでスリット状に形成。

ショベルヘッドのロングフォークのフリスコチョッパー FL 1966年のフロントフォーク

FRONT FORK

フォークはアイアン33.4φの8インチオーバー。ヘッドライトは高い位置にヴィンテージライトをダブルで装着。

ショベルヘッドのロングフォークのフリスコチョッパー FL 1966年のガスタンク

GAS TANK

「ちょっとシャレた感じ、ちょっと不良臭く」を具現化したガスタンク。容量を確保した上での不動のシェイプ。

ショベルヘッドのロングフォークのフリスコチョッパー FL 1966年のマフラー

MUFFLER

アップスイープはオーナー唯一の依頼ポイント。フォーク、シッシーバーを含む角度が絶妙なバランスを保つ。

ショベルヘッドのロングフォークのフリスコチョッパー FL 1966年のシート

SEAT

ジミードープが手掛けたムチっとリブ感があるコブラシート。リアフェンダーはローブローカスタムの輸入品。

ショベルヘッドのロングフォークのフリスコチョッパー FL 1966年のリアタイヤ

REAR TIRE

カルマグ風デザインのリアホイールは、W&Wのアルミ削り出しでサイズは19インチ。タイヤはファイアストン。

BUILDER’S VOICE

ROGUERIES METAL WORK

住所 宮城県角田市尾山字引田20-2
電話 0224-87-8557
FAX 0224-87-8557
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