SAMURAI / CHOP SHOP

改造ひと筋50年
偉ぶることない気さくな大御所

オートバイを触りだしたのは12歳のとき。以来、70歳になる現在まで片時も離れることなくずっと時間を共に過ごしてきた、サムライの『タメさん』こと中島さん。日本のカスタムシーンの礎を築いた大御所である。とはいえ、本人にはそうした気負いや居丈高な態度は全くなく、実に親しみやすい人柄だ。

タメさんはカスタムのことを改造と呼ぶのだが、これまでその改造ひと筋に50年弱もの歩みを続けてきた。そして、改造が原因によるカスタム業界の衰退を何度も経験してきている氏は今、極端な改造はしないというスタンスである。

原付1台500円で入手した時代から多くのオートバイを扱ってきたタメさんだが、やはりハーレーの魅力は何ものにも代えがたい様子。特にアイアンスポーツのフィーリングが一番しっくり来るらしく、今も昔もこの車種がフェイバリットである。そんな氏は現在、同店の2階で奥さんが営むパーツ販売店『チョップショップ』と一緒に、実にマイペースに、朝10時から夕方4時までの6時間、昔となんら変わることなくオートバイをいじり続けている。