Bif Tech

ビフテック（神奈川県横浜市）

SHOP

October 21st, 2020

修理やチューニング、カスタムといった作業全般を、お客さんのお抱え工場のつもりで運営していると言う。店主の辻永（つじなが）さんは元々航空機のジェットエンジン専門のメカニックとして専心してきたが、以前からレシプロエンジンにも興味を持ち、その雰囲気がよく似たハーレーと出会うことで新たな旅立ちを決めた。

「このレシプロ感がすごい楽しいなって。だからもう思い切ってやってみようと。うちは基本、内燃機とチューニングです。走って壊れないように整備することが大前提で、もし壊れたらそれを直す、次は壊れないようにするということですよね」

2008年に開業し、車種はパンヘッドからツインカムまでに応じている。そして得意なのは内燃機系だが、カスタムに関してもお客さんの希望をしっかり汲み取った上で理想の形を届けている。

「あとはよく言うんですけど、決して乗りっ放しにしないようにと。普段から整備しておけばそんなに壊れませんよって。ハーレーはすごく丈夫なバイクですから」

ショップのスタンス的にはお客さんのお抱え工場、あるいは町のバイク屋さんだと話す。ジェットエンジン専門の技能工を経て10年ほどフリーのメカニックを経験した後に独立する。

お客さんが何をしたいのかを導き出し、それを理解した上でカタチにすることが重要だと話す。ショップの意見をゴリ押しすることなくお客さんのリクエストに応じるのがモットー。

軒先にはカスタムや重整備待ちの車両が並ぶ。基本的に外注に出すことなくほとんどの作業を自分で行うため、自然と第三者を間に挟まない分お客さんとの距離も近いとのこと。

曰く、レシプロ感に魅了されて没頭していったメカニズム。基本的に厳密なマニュアル整備の発動機に対してハーレーには感覚的要素が多分にあり、探究心を大いに刺激されてきた。