ROCHET MOTOR WORKS

ロチェットモーターワークス（富山県富山市）

SHOP

May 2nd, 2019

英車と国産旧車に特化して、日々作業に明け暮れるショップだ。スタートは2013年。店主の宮元さんは、四輪ディーラーの整備士を経て、二輪に対する想いを抑えきれずに自店を開いた精粋（せいすい）な人である。

ガレージ然とした同店では主に、’70年代のKAWASAKIマッハ、Z、W等の国産旧車と、’60～’70年代のトライアンフやBSAを中心に修理やカスタムを手掛けている。が、その仕事内容について氏は、誠実な姿勢を崩すことはない。

「修理屋だと思いながらやってますけど、自分の出来ることなんて限られてます。ですから潔く、凄い人がいれば託します。外注に出す分は出す。その方がしっかり仕上がって結果的にお客さんにも喜ばれますから」

口数は多くないものの、言葉一つひとつに自分の体重をしっかりと乗せて話す宮元さんのコメントは力強い。『バイクが好きでやってて、その気持ちをお客さんと共有したいのが原点』。自らも楽しみ、お客さんに喜んでもらえるように確実に仕上げることだけを考えていると言う。

閑静な住宅街の一角。目の前が公園という心休まる環境に『ロチェットモーターワークス』はある。シャッターを開けたガレージ然とした店舗内には注力する英車が多く入庫。

英車は何もしないでも格好良いところが魅力だと話す。他に国産旧車に関しても、「困っている人をなんとかしたい」という気持ちで対応。バイクの楽しさを共有したいのが原点だ。

店舗内奥のアンティークなコーナーにはパーツや書籍を配置。デスクは主に調べ物やカタログを広げる場として利用。ウッディな内装や小物使いに同店の感性が反映されている。

四輪ディーラーに勤めていた頃に四六時中バイクのことを考えていたことから独立を決心したそうだ。修理屋として作業を行い、自分では手に余る箇所は潔く外注に委ねる方針で運営。