CYCLE SALLY

サイクルサリー（東京都江戸川区）

SHOP

January 14th, 2024

まず先に、主人の中島さんのバックグラウンドに触れたい。前職は、ハーレー専門誌VIBESの広報部員である。そこで10年弱の間、全国のハーレー屋を愛車で周り、現場のリアルな声に耳を傾け、揉まれてきた。そんな年間走行距離が3万kmにも及ぶ生粋のライダーである氏が門出に選んだのが、バイク屋であった。

「前職を辞めるとなった時に今さらオートバイを趣味に出来なかったですね。やっぱりオートバイがある生活を送りたいというのでそれに突き進んでいっただけです」

2023年に起動し、ホンダカブから外車まで広範囲に応じるが、その中でもハーレーが5割ぐらいだと言う。また、車両販売からカスタム、修理と全般的に扱う同店は、『しつこさ』を特長にしているのも芳しい。

「俺しつこいんで完全に直るまでやります（笑）。あとは今までいろんなバイクで凄い距離走って来たんで調子が良いバイクの状態が分かります」。それは、当時他人から認められるためにただひたすら距離を走って来た氏だけが持つ宝冠である。

スクーター以外は幅広く対応。昔からプライベートでバイクを触って来た経験からお客さんの求めに全霊を向けるが、不慣れな車種に関しては正直に話すことで信頼関係を育んでいる。

交通量のある都道315号線の好適な場所に立地。基本的にどの車種も歓迎するが今は約5割がハーレーで次にホンダ、ヤマハが多い。中島さんの『しつこさ』が仕事の質を高めている。

前職では雨風問わずに愛車や、時には新モデルのバイクを乗り込んできた。年間走行距離は3万kmにも及び、その経験が『調子の良いバイクの判別』につながり、今の仕事に活きている。

オープンした際はハーレーの新型車の出入りが多かったが、最近は逆にショベルヘッドのニーズが高いそうだ。店内作業はハンドツールでまかない、現状、機械加工は外注業者に依頼。