GREASE STAINS

グリスステインズ（東京都目黒区）

SHOP

May 12th, 2021

東京の一等地で引きも切らずに旧車乗りが集うショップである。1930年から’80年代までのヴィンテージハーレーを基軸にして、修理やカスタム、販売に至るまでを丹念に抱えて今年で7年目。2015年の始動から、変わらず英名を馳せるのにはもちろんワケがある。

店主の宮﨑さんは比率で言えば修理が多く、またそこに重きを置いていると話す。また自店他店の垣根もなく、多少待ってもらう形にはなるもののその辺はフラットに対処しているそうだ。そんな氏からは、言葉よりも行動で語る人特有の真摯な人柄がのぞいている。

「店名は『油汚れ』という意味なんですけど、まあ昔から仲間たちと手を汚してわいわいやっていた記憶があってそこからですね。仲間を大事にしていきたい。お客さんというよりはそういった気持ちで接していければと思ってます」

名店での修行を経ても尚磨き続けられる技術と、人として厚みを持った潤いのあるスタンス。どちらか片方ではなく、このふたつが備わった店にはおのずと人が集まってくる。

広島のヴィンテージハーレーショップ『バンカラ』に5年勤めた後に独立。元々『バンカラ東京』だった場所と名前のみを引き継いで運営していたが、2019年に現在の屋号に変更。

訪れる車両はショベルからナックルまでまちまちとのこと。また修理業を中心にしつつレースにも傾倒。サンドフラッツやドラッグレースなどに参戦し、チューンナップも手掛ける。

お客さんには点検を重視するように案内。旧車は乗って整備を繰り返していくもので、しっかり整備することでポテンシャルを引き上げ良い状態で乗ってもらうことが出来ると語る。

ハーレーディーラー『ウインドジャマー』と広島の『バンカラ』を経て独立。内燃機作業に意を注ぎ、特殊加工のボーリング以外は基本自社で施行。日々不調を抱えた旧車乗りが来訪。