
H-D FLH 1966
LUCK MOTORCYCLES
独占権を行使する
確立されたエモーション
日本を始め、世界をまたいで得がたい知名度を誇っている。作り手の杉原さんがつむぎ出すチョッパーは、コンパクトかつナローなプロポーションで、乗り手が跨がってこそ照り映えるもの。
「オーナーさんは結構お任せな感じで、いわゆるラックスタイルというかそういう感じでやって頂いたら良いですっていうことやったんで、ある程度好きにさせて頂いてます」

定番であり得意とするカタチのラックスタイル。しかしそこには、他のトップカスタムビルダー同様に、圧倒的なショークオリティまで高めるための施策が取り入れられ、それは今回はフレームワークにあった。

純正のVLフレームをイメージソースとした骨格はほぼフルスクラッチビルドとされ、特徴的なネック周りからのシングルダウンチューブはそのままアンダーフレームへと軌道を描き、ミッション下でようやくそのシングルパイプは二又に分岐してリアアクスルへとアクセスする。
このチャレンジングなアンダーパイプが見せ場のひとつであり、名声を得た今でもなお、戦闘態勢を取り続ける『ラック』の矜持(きょうじ)だ。

作り物ひとつ見ても、誇り高い。例えばフットコントロールのクラッチペダル。『羽』のデザインとされたそれは既製品ではなくサンダーを使って自らの手で仕上げた一品である。
こうしたスモールパーツですら手間を惜しまない丹精のスタンスは当然バイク全体に宿り、それぞれのディテイルが足し算ではなく掛け算的に呼応し合い熟度を増す。

「ステップ類とかも治具を作って全部同じに製作しても別に良いんでしょうけど、それぞれスタイルとかオーナーさんの体形とかポジション的な部分があったりしますからひとつずつ作ってます。車体のバランスであったりそれの雰囲気に合う物ですよね」
シングルダウンのフレームには、ショート化したセブンティーズのスプリンガーフォークをセット。一品製作したガスタンクやシートカウル、オイルタンクといった外装パーツは至妙なサイズ感はもとより、それぞれにビードローラーを使った段差や縁のアクセントを取り入れるなど、百戦の鈑金センスで伴走する。

ひいては、とにかくも全体のバランスだ。特にフレームダウンチューブとフロント側エンジンとのクリアランスを極限まで追い込んだ末にデザインされるフレームワーク。
このエンジンを中心にミニマム化された黄金のチョッパースタイルが、今や『ラック』の商標となり、独占権を行使する。
HARLEY-DAVIDSON FLH 1966 DETAIL WORK

HANDLE
『ラック』のスタイルを形成するのに不可欠な極タイトに絞り込まれたナロードバーとライザーの組み合わせ。

FRONT FORK
セブンティーズのスプリンガーをショート化しナロード。ヘッドライトはCTニューマン製をセットする。

GAS TANK
ピーナツタンクをベースにナロード処理しロートンネル化。中央リブデザインはビードローラーで加工したもの。

FOOT CONTROL
フットコントロールは『羽』クラッチペダルやフットステップ、ステーまですべてをハンドメイドで製作する。

SEAT COWL
ラックのチョッパーと相性良好なレーシングカウルとオイルタンク共に、縁に立体的造形のアクセントが入る。

REAR END
ディンプル加工を施したマフラーをセット。1本のフレームパイプは二又に分かれアクスルシャフトへと連絡。
BUILDER’S VOICE
LUCK MOTORCYCLES
| 住所 | 京都府京都市左京区静市静原町855-11 |
|---|---|
| 電話 | 075-278-8349 |
| SHOP | LUCK MOTORCYCLESのショップ紹介 |
| 営業時間 | 10:00 ~ 19:00 |
| 定休日 | 水曜日 |

H-D FL 1961





















