H-D FXE 1978
RE:RIDE CUSTOM & SERVICE
鉄線の先に広がる
常勤プレイハード
2022年のオープンと年若ながら、イベンターを始めとした各方面のインフルエンサーが放っておかない存在である。立地的にも羽田の入り組んだ町工場の一角という、かなりアクセスしづらい場所に居を構えながら、人の出入りはなかなかのもの。
普通このエリアに部外者がやってくることはまずないはずだが、そこにバイク乗りの姿を散見する光景はシュールですらある。
ショップの始動はまだ間もないが、主人の山内さんの業界での経歴は20年弱と確かだ。そこにきて、下手に愛想を振りまくでもなく、しかし気だて良く他者を受け入れるスタンスがあいまって、先のインフルエンサーを始めとした嗅覚の鋭いバイク乗りらが目をかけるのも無理はない。
こちらは、特別なことはしていないショベルヘッドだそうだ。パーツひとつずつを作り込んで構成した一台という類のものではなく、カッコいいタンクが店にあって、それを使ってみたいというシンプルな思いが初期衝動だ。
「タンクありきでスタートですね。ほかはお任せです。あとは予算内で仕上げるって感じですか。でもだいたい追加であれがしたいこれがしたいってなって予算はオーバーしちゃいますけど(笑)」
ヴィンテージのマスタングタンクありき。いまどき付けてる人もあまりいないことから、ここを起点にして、他は極力汎用品を使いバランスを見ながらカタチをととのえていった。
まず純正フレームに、2インチ伸ばした’83年製ワイドグライドフォークを装着。ハンドルにはエイプハンガーをセットし、マフラーは最初から付いていた2イン1をそのまま使い、リアフェンダーも同じく元々の物を採用。しかしわずかにフェンダー位置を調整する際にストラットをFXからFLタイプに変更した。
前後ホイールは19/16インチだったものをフロントのみ21インチへと換装。続いてフットコントロールを若干上方にあげたフリスコスタイル風にすることで『東京の街並みをがんがん走れるようなカスタム』という頭に描いたイメージをトレースする。
「ウチでやってる定番カスタムです。今回はエンジンオーバーホールからのカスタムだったんで、パーツも普通のなんてことないのを使って、いかに予算内でカッコよくするかという感じでした」
それでも予算を超えてしまいこっちが泣く分も出るのはしょうがないと苦笑する。「まあハーレーを楽しんでもらえればいいかな」と、頬をゆるめる人柄はなにより、なんら飾らない町工場の店構えに雄弁だ。
HARLEY-DAVIDSON FXE 1978 DETAIL WORK
HANDLE
当初から付けたかったと話すエイプハンガーは、ワイドフォークとの相性の良いハウゼンブロス製をチョイス。
FRONT FORK
ハンドルに対してフォークが短かったことから、’83年純正ワイドグライドフォークを2インチジョイントする。
GAS TANK
故伝説のチョッパービルダー、インディアンラリーが好んだマスタングタンクを装着。タンクありきのカスタム。
MUFFLER
マフラーは最初から車体に付いていた分だが、雰囲気が良かったことでそのまま採用。使える物は有効利用する。
REAR WHEEL
ホイールとショック、フェンダーは元々付いていた物を流用。しかしフェンダー装着位置はバランスを見て再考。
FENDER STRUT
ストラットはFXからFLタイプに換装。デュオテールとナンバーもベストな箇所にリセッティングした。
BUILDER’S VOICE
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