ハーレー グースネックのカスタムナックルヘッド1940

H-D KNUCKLEHEAD 1940
ENDO AUTO SERVICE

July 27th, 2019

グースネックを究めた
前後21インチのフォルテ

特異なフォルムを生むグースネックスタイルの一台。ガチョウ(グース)の首を連想させることからその名が付いたカスタムは、エキセントリックな外見同様に、まるでバイクに覆いかぶさるかのライディングスタイルも目を見張る。

ハーレー グースネックのカスタムナックルヘッド1940

群馬の遠藤自動車がこのグースネックスタイルのカスタムを手掛けて早15年以上が経つ。かつて一世を風靡したスタイルは、今では同店の代名詞的存在になり、国内広しといえどもこのグースに秀でたショップはそうそう見当たらない。

「それこそ以前のゼロさん(※ゼロエンジニアリング)の大ブームがきっかけです。当時はどのショップもやっていましたよね(笑)。その流れではあったんですけど、結局作るたびに売れるんです。だからお客さんのニーズのおかげで今に至るという感じなんでしょうね」

ハーレー グースネックのカスタムナックルヘッド1940

流行だけで終わらせず、それをブラッシュアップすることで自社のショップカラーに落とし込んだ遠藤自動車の今回のエクスクルーシブは、『細さ』がポイントである。前後に21インチ/幅3.00のタイヤを入れ、ハンドルはドロップスタイル。普段作っているグースネックに、いにしえのボードトラックレーサーのイメージを掛け合わせた感じにしたかったそうだ。

ハーレー グースネックのカスタムナックルヘッド1940

「まず、グースはウチで人気があるところなのでそこから離れないように。あとは細身のスタイルをこれまでやるキッカケがなかったので、それをどうしてもこっちから発信したかったというのが一番ですね」

骨格はサンティー製フレームをベースに成形。次にスプリンガーフォークはVLオリジナルを1インチチョップして装着し、タンクは全体の有機的なラインを引き立たす造形に製作された。そしてリアブレーキの構造に、外観とはまた違った見せ場を潜ませている。

ハーレー グースネックのカスタムナックルヘッド1940

そのリアキャリパーに連動した2つのマスターシリンダーの仕組みだが、まず一つは右足のフットブレーキ。そしてもう一つが、ハンドルの右手ブレーキレバーをリアキャリパーにリンクさせたものだ。要は、フロントキャリパーをホイールに付けたくなかったことで、その機能をリアキャリパーへと一元化したものである。

ハーレー グースネックのカスタムナックルヘッド1940

レーシーでナイス。グースネックの魅力はドラッグレーサーを思わすファイティングスタイルの中に、落ち着いた大人の雰囲気があるところだと番頭の大柿さんは笑う。そんなチョッパーとはまた別軸のスタイルに、目の肥えたファンは探し求めたダンディズムを見ている。

HARLEY-DAVIDSON KNUCKLEHEAD 1940 DETAIL WORK

ハーレー グースネックカスタムのハンドル

HANDLE

ボードトラックレーサーを思わすドロップハンドルに彫金を施工。ライザーを始め要所のゴールドがアクセント。

ハーレー グースネックカスタムのフロントフォーク

FRONT FORK

フォークはVLのオリジナルタイプを1インチカット。ライトステーを兼ねたオーナメントにも彫金が入る。

ハーレー グースネックカスタムのハンドシフト

HAND SHIFT

ハンドシフトは操作性を考慮してタンク横に設置。シフトステーにスロッテッド加工を施して完成度をアップ。

ハーレー グースネックカスタムのマフラー

MUFFLER

マフラーは前後アシンメトリーのレーサーを彷彿とさせるショートタイプ。キックペダルは同店のオリジナル。

ハーレー グースネックカスタムのマスターシリンダー

MASTER CYLINDER

マスターの一つは右足ブレーキで、もう一つが右手ブレーキに連動。ダブルキャリパーのそれぞれに作用する。

ハーレー グースネックカスタムのリアホイール

REAR WHEEL

ホイールは21インチ/3.00でフロントと同じサイズを装着。スリムなラインを形成するこの細さがコンセプト。

BUILDER’S VOICE

ENDO AUTO SERVICE

住所 群馬県太田市新田小金井町345-1
電話 0276-47-4170
FAX 0276-47-4167
SHOP ENDO AUTO SERVICEのショップ紹介
営業時間 9:30 ~ 19:00(平日)/9:30 ~ 18:00(日曜祝日)
定休日 月曜日、第1・3火曜日