ハーレー S&Sショベル のオールドスクールチョッパー

HARLEY-DAVIDSON SHOVELHEAD
KURUMAZAKASHITA MOTOCYCLE

May 23rd, 2018

演出まで及ぶ
奥深い二枚刃

今から2年前のホットロッドカスタムショー2016に出展した、金色のナックルヘッドと銀色のショベルヘッドが起点である。その2台のカスタムを足したようなイメージで製作したのが今回の一台だそうだ。

ハーレー S&Sショベル のオールドスクールチョッパー

軽やかな走りを想像させるストリートマシン。分かりやすく言うと、リジッドフレームでこういったタンクとシート、低いハンドル、前後19/18インチがポイントだと店主の野呂さんは語る。

「よく走りそうなスタイルだよね、39φのフォークを使ったり。あと古い物に対して『こうじゃなきゃいけない』というのが無いから、普通に旧車にビレットパーツを付けるのも好きだし。まあバランスを見てだけど」

ハーレー S&Sショベル のオールドスクールチョッパー

新しい部品を使った方がよく止まることもあり、キャリパー周りもPM製の現代パーツをチョイス。旧車をベースにしながら最新パーツを柔軟にセットアップする手法は同店の個性でもあり、これまで一貫したスタイルだ。

全体のシルエットを見れば、ただしく『車坂下』である。カチッと作り込んだスタイリッシュはもはや商標登録もので、得意のプロポーションゆえに隙がなく、毎度のブラッシュアップがそれに拍車をかける。

ハーレー S&Sショベル のオールドスクールチョッパー

それぞれのディテイルはワンオフパーツと市販品から成るが、市販品の追加工が同店固有のアクセントだ。例えば、トリプルツリーはメーカー側が良かれと思ってデザインしたマシニングの跡を嫌って全て取っ払い、丸みを出してリシェイプ。テールライトもナンバープレートが狙い通りの角度で付くようにベースプレートを加工している。

ハーレー S&Sショベル のオールドスクールチョッパー

一事が万事そうである。市販品であっても手を加えない箇所はほとんどなく、パーツひとつひとつに野呂さんの体温が伝導。全体の調和を図るために、実に細やかな作業が積み重ねられてゆく。

「結局、いつも全部の部品を丸めてるんだよね。一個一個ひたすら。角を取ってあげることでバランスもそうだけど統一感が出てくるから」

ハーレー S&Sショベル のオールドスクールチョッパー

しかし、作り物だけでは終わらない。かつてプロのペインターとして活動していた氏は、グランドメタリックという最も荒いメタリックをベースカラーに選択。金属パーツの反射率が高いこの色味とゴールドリーフを合わせることで、得もいえない金銀が交錯した世界までを演出する。これらは、金属加工だけにとどまらない、プロデューサー的視点と経験値を持った作り手ならではの表現方法だろう。

HARLEY-DAVIDSON SHOVELHEAD DETAIL WORK

ハーレー S&Sショベル のフロントフォーク

FRONT FORK

フォークはノーマルを2インチローダウン。スピードマーチャント製トリプルはリシェイプで丸みを出した。

ハーレー S&Sショベル のガスタンク

GAS TANK

リブを入れたワンオフタンク。ペイントはSペイントが担当し、ゴールドリーフはホッピングシャワーがドロウ。

ハーレー S&Sショベル のハンドシフト

HAND SHIFT

ハンドシフトもワンオフで、無垢のフラットバーから削り倒して成形した箇所。そこに追加工したノブを装着。

ハーレー S&Sショベル のエンジン

ENGINE

S&S製1200ccエンジンにFCRキャブをセット。アルミカバーの彫金はピンストライパーBOOが手掛ける。

ハーレー S&Sショベル のフットコントロール

FOOT CONTROL

フットコントロールはすべてスチールからのワンオフ。やわらかな丸みを活かした造形で全体の統一感を増す。

ハーレー S&Sショベル のフェンダーステー

FENDER STAY

既製の鉄球を追加工して、フラットバーを削って仕上げたステーにジョイント。滑らかな表面処理が目を引く。

BUILDER’S VOICE

KURUMAZAKASHITA MOTOCYCLE

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