玩具屋

ガングヤ（長野県上田市）

SHOP

November 28th, 2018

人里離れた山間の中腹部に、なんとも味わい深い外観をもって佇むショップだ。店主の木藤さんは車検業をメインに営み、3年前からはカスタムも手掛けていると話す。

「ウチは特殊車両専門の車検屋。強みとしてはフレームをいじってたりエンジンを載せ替えてたりするバイクかな。だからそうしたオーナーには、その都度相談してくださいという形を取ってる。もちろん一般車両もやるから誰でもOKだよ」

カスタムに関しては、基本的に車種問わずのスタンスで対応。しかし中でも、国産系の250cc以下が多いそうだ。直近ではヤマハTWやホンダCB250セニア、ホンダカブに時間を費やしてきた。

「効率的に外注にお願いしてる。外装は埼玉県川口のエキセントリックで、エンジン関係は上越のナルテックが多いかな。特徴としては個性的なところだと思う。三輪とか結構おかしなのが多いからね」

印象に残る独創的なバイクと、同じく、一度見たら忘れない氏の愛車であるデコトラが目印の、突き抜けた個性を擁した車検屋である。

氏がアジトと呼ぶ内部。夏は比較的涼しいが、冬場は寒さが厳しいためカウンター上のブルーシートを下ろし、更に簡易シャッターで二重に囲った上で作業する。正面奥は物販ルーム。

床にコンクリートを敷き詰め、壁はトタンで覆ったミニマムな設計。扱うカスタムはすべからくオリジナリティに富んだもので、交流のあるエキセントリックMCの車両も並ぶ。

奥には物販ルームを設け、そこには過去ヒップホップに傾倒してきた趣味のDJブースも配備。オリジナルのワークシャツと友人のブランド『ハイライフ』の商品をディスプレイ。

東京のカスタムショップで5年働き、その後車検屋を始める。愛車は’73年式ホンダCB250セニアで、曰く、『カフェボバースタイル』にメイク。東京と長野を行き来する日々を送る。