ROCK CHEAP

ロックチープ（岐阜県岐阜市）

SHOP

October 25th, 2018

一気に距離感が縮まるかの、屈託ない笑い声が印象的な店主だ。安田さんが『ロックチープ』を始めたのは28歳の時で、さかのぼること9年前。ハーレー専門ショップとして立ち上げ、一般的にはカスタム中心のイメージが先行するものの、実際は内燃機作業を得意としている。

「外装系ではなく実は意外とそうなんです（笑）。エンジンやミッションを触る方が好きですね。寸法を追うほど当然静かにもなるし、やっぱり自分が組んだエンジンの調子が良いのは気持ちいいですよ（笑）」

ショベルやパンヘッドを中核に、コンパクトにまとめ上げたチョッパーに定評のある同店。そこには均整の取れた全体のシルエット以外にも、『綺麗さ』に執心する独自の哲学がある。

「まずはごちゃごちゃさせないこと。あとは部品にしても、当時のパーツだったらリクロームをかけたりして実際は綺麗であること。そういう状態が僕は一番好きですね」

快調なエンジンと輝くエクステリア。良質なチョッパーを生む、岐阜の技術屋である。

横に長い作業場の手前に車両を並べ、奥が加工エリアとなる。’70年代のチョッパーに影響は受けているが決してそのままではなく、綺麗にブラッシュアップしたカスタムを展開する。

ハーレー以外にクルマも扱う。かつてはローライダーショップに勤め、ボディオフしてフレーム製作からの一切を担当。外装から内燃機までトータルで扱う豊かな経験を保持する。

左からフライス盤、旋盤、ボール盤が4つ配備。そして溶接はTIG、プラズマ、半自動の3種で、ひと通りの工作機械が揃う。カスタムでは常にスマートさを意識しているとのこと。

旋盤フライス加工屋、ローライダーショップでの修行経験を持つ安田さんはエンジン、ミッションの内燃機作業がフェイバリット。エボリューションからパンヘッドまでが中心となる。