MOTO GARAGE LIFE

モトガレージライフ（和歌山県和歌山市）

SHOP

April 12th, 2018

ハーレーを始め、ヤマハSRや250ccクラスのアメリカンバイク、そして、カブやモンキーといった4ストミニバイクまでを扱うカスタムショップである。しかし、2005年に同店を立ち上げた釘崎さんは、カスタム1本でやっている店とはちょっと違う所もあると言う。

「あまり括りを設けたくはないんで、まあ来る者拒まずの姿勢で広い対応はさせてもらってます。だから今でもお客さんの依頼があれば原付を触りますし、自転車も修理します」

こうした臨機応変な点が特徴だそうだ。また、歴代のショーバイクを見れば分かるが、金属加工を駆使して精緻に作り込んだフォルムが人目を引く。そこにテクニカルな機構をも落とし込んだ有機的な造形には、機械を触る工程そのものに惹かれた店主の『好き』が凝縮されている。

「工作するというのが好きなんでしょうね。壁にぶち当たった時にいろいろ試行錯誤してワンオフと呼ばれる部品を作っていくのは楽しい。だから単車乗ったりするよりは、むしろ触るのが好きやと思います」

店内に入って右奥が工作機械を配備した加工エリアとなり、中央はガラスショーケースを隔ててお客さんとミーティングを行うスペース。ゴミひとつないクリーンな空間となる。

店内左側は作業場となり、常に数台が同時進行で手掛けられる。ハーレーは旧車から最新ツインカムまで、国産車はビッグスクーターとヤンチャ系以外はほぼカバーしていると話す。

以前凝っていたこともあると言う自転車はかつてカスタムショーに出展したバイクと合わせてカラーリング。その下には同店の『色』が出たフルスクラッチのマシンが飾られる。

2013年に出展した’73年式XLCHのショーバイク。メインチューブに移設したオイルタンクやシート下のショックユニットなど、スタイルのみならずテクニカルな機構も真骨頂。