NICE! MOTORCYCLE

ナイス! モーターサイクル（兵庫県神戸市）

SHOP

January 29th, 2018

一部のファンの間ではもはや神格化された存在のカスタム屋。歯に衣着せないどストレートな発言と、飛び級の感性の高さで、その名を敬意をもって轟かし続ける神戸三宮のエキセントリックである。

365日年中無休のスタイルを地で行く代表のボヘミアン岡田こと岡田氏は、ショップを立ち上げてからこれまで20年以上、文字通り休むことなく勤労に励み、多忙を極めた仕事の山を次々と料理。日々トレーニングで鍛えた肉体で挑む作業はもはや、アスリートのそれと酷似する。

カスタム、チョッパー、エンジン、オリジナルパーツ、レース、……どのキーワードにおいても一目置かれた存在のホットショット。旧車からツインカムまでを操り、カスタムばかりか内燃機加工のスペシャリストをも擁したそこは、業界随一のデパートと化す。

ハイセンスの語呂がチープなほどに突出した感性と、何にも迎合しないキレ味鋭い主張を持ったボヘミアン岡田の、深いベールに包まれたその焦熱は、人知れず自店で躍動している。

だいたい昭和の時代に店を始めたとのことで、早30年近くが経つ。以来、流行とは無縁の、『ナイス!スタイル』と呼ぶべき無二のカスタムを展開。オリジナルパーツの人気も高い。

横並びのショールームとファクトリーは歩いて数歩の別棟となる。照明を抑えた上質なショールームには販売車両や歴代のスペシャルが鎮座。同店の世界観を色濃く反映した空間だ。

千里浜サンドフラッツに出走した氏の愛車’59Clay Smith。古くからレースに魅せられ、かつてはドラッグレースにも本格的に参戦。聞けば、「一番おもろい男の世界」、と即答する。

自ら現場に立って常に手を動かし頭を働かせ、休むことがない。鍛え上げられた体は、「トレーニングは絶対やらなあかん」、という持論で同じく休まず20年以上続けてきた賜物。