NATURAL STEEL WORKS

ナチュラルスチールワークス（群馬県高崎市）

SHOP

November 29th, 2017

北関東で、エンジンワークに強いショップとして真っ先に名前の挙がる『ナチュラルスチールワークス』。メーカー規模でなければ見る機会の少ない、あらゆる切削加工を自動でこなすマシニングセンタを擁した、2006年創業の修理屋である。

「クランクケースの加工だったりダメになったケースの修理だとか、あとは面出しや芯出しは一応機械があるんで得意としてる所ですね。なるべく自社で出来ることは全部やるという感じです」

いきなりテクニカルな言葉を飛ばすのは店主の田邊さんで、同業プロショップからの信頼も厚い腕利きだ。また、サイドバルブを駆りハーレーの旧車レース『AVCC』に長年参戦し、モディファイドBクラスで年間チャンピオンに輝く実績も保持する。

「エンジンは結局やった分だけ結果が出るところが面白い。かといって、いつもと同じようにやっても上手くいかないこともあるし。毎回毎回いろんな顔を見せてくれるのが魅力かもしれないですね」。エンジニア然とした氏の解答は、至って明快だ。

ハーレーを専門に、サイドバルブからショベルヘッドまでを扱う。修理とチューニングをメイン業務とし、一般ユーザーのみならず同業のプロショップからの外注作業も受ける。

採光の取れた明るく天井の高い店内は、主に2つのエリアに分割。黄色の工具箱の奥がワークスペースとなりマシニングセンタを始め専用工作機械を配置し、緻密な作業を実施。

ガラッと雰囲気の変わる作業場では数台の内燃機が鎮座。自身もモディファイドBクラス（※サイドバルブを制限なく改造可）に出走することから、やはりサイドバルブに傾倒する。

いちバイク屋の設備では珍しいマシニングセンタを保有。エンジンやキャブ加工を始め、ツースロートアダプターやスプリンガー用トップティーといったオリジナルパーツも製作。