
H-D FLSTF 1993
Motorcycle Shop H.B.C
ハードのお家芸をソフトで実現
快走のフリスコソフテイル
ハーレーのみならず、国産アメリカンも得意とし、スタイルもチョッパーからスクランブラーまで、その手広さには舌を巻く。そんなアメリカンスタイルの旗手として知られる福岡の『H.B.C』。
昨年、同店が製作したブランニューは、ソフテイルベースのフリスコチョッパーだ。

「ベースはオーナーがお父様から引き継いだ、ほぼノーマルに近いファットボーイでした」、と回想するのはH.B.C店主橋辺さんの右腕、水田さんだ。
当初はレストアとライトなカスタムを予定していたが、オーナーがWebでフリスコの存在を知り、プロジェクトはフルカスタムへと大きく舵を切ることになった。

「ソフテイル本来のサスもしっかり動く乗りやすさ。それを活かしつつカッコいい。その上で色味などオーナーの好みを全て注ぎ込みました」
メインの骨格であるソフテイルフレームはネック周りのスムージングとストラットのカットのみ。リアサスもロワリングキットで若干のローダウンを施すのみに抑え、文字通りの激しさのないソフトなテール周りを維持している。

フロントエンドは鈍重なFL系からスポーツスター用にスワップされ、一気にライトな雰囲気に変化。併せて、16インチのファットなホイールも19インチへ換装。フォークのレングスは2インチオーバーにセットされた。
外装類には同店のメタルワークが映えている。
ガスタンクはスポーツスタータンクをベースにしつつ、そのシェイプは実にナロー。マウント部も巧みに隠し、ストックの野暮ったさは完全に消え去っているのが分かる。そして、リア周りの造形は最も心血を注いだパートのひとつ。

純正ストラットはカットしたが、代わって純正然とした流麗なラインのストラットを再構築。ショート化したFX系フェンダーと合わせ、スパルタンなフォルムで魅せている。
万人の目を惹くペイントワークも注目すべきポイントだ。

まず、外装はHellow Paintが手がけている。グラデーションの効いたフレイムスが縦横無尽に車体を走り、フェンダーとストラットまでも跨ぐ。
次いで、それらを支えるフレームの塗装はガンズカスタムペイントの仕事。オーナーのフェイバリットである紫をマシンのテーマカラーに据え、それを艶やかなキャンディブルーで具現化した。
本来はリジッドベースが定番のフリスコスタイルを、同店特有のメタルワークと感性によってソフテイルで実現させた一台。アメリカンカスタムの旗手、その面目躍如を見た。
(写真・文/マツモトカズオ)
HARLEY-DAVIDSON FLSTF 1993 DETAIL WORK

FRONT WHEEL
19インチのホイールはFXRの9キャストをチョイス。シャンパンゴールドに塗装し足元をライトな印象に。

GAS TANK
ベースのタンクをナロードし、さらに下部へ向かって形状を絞った。また容量を稼ぐべくキャップを上部に移設。

FOOT CONTROL
ミッドコントロールもフリスコの定番。こちらはH.B.Cがリリースしているミッドコントロールキットを採用。

SEAT
シートはベースを製作し、表皮を仙台のTISSにオーダー。エッジを沿う編み込みが立体感と高級感を演出。

MUFFLER
フリスコ定番のショットガン。扱いやすさを考慮しハイパイプになり過ぎぬよう熟慮を重ねた軌道に注目したい。

SECONDARY DRIVE
ベルトからチェーンドライブへ換装。車体に差し色として存在する金に合わせ、ブラック&ゴールドチェーンに。
BUILDER’S VOICE
Motorcycle Shop H.B.C
| 住所 | 福岡県朝倉市来春369-1 |
|---|---|
| 電話 | 0946-23-9408 |
| FAX | 0946-23-9409 |
| SHOP | MOTORCYCLE SHOP H.B.Cのショップ紹介 |
| 営業時間 | 9:00 ~ 19:00 |
| 定休日 | 月曜日 |

H-D SHOVELHEAD 1982




















