WHEELERS

本流のヴィンテージから
枝分かれするドレッシー

国道56号線からわき道にそれた、小高い丘を登って行った先に広がる大パノラマ。キャンプ場と併設されたそこには、誰もが息を呑むような緑豊かな絶景がある。

スタートは2008年。ハーレーショップとしてショベルヘッドを中心に、サイドバルブから現行のM8モデルまでを広範に受け入れ、カスタムでは特にオシャレ感を意識して品のあるスタイルの構築を心掛けていると、店主の大原さんは語る。

「それこそ取っ掛かりは親父の路上教習じゃないですけど、仲間たちと一緒に走りながらバイクが止まればその都度親父が工具を広げて直すのを、後ろで見ながら覚えていった感じですよね」

設立から約5年間は父親と作業を共にするが、その後は大原さんが代表となり、整備や修理、専用ジグを用いたフレームワークといった高度な加工までを一手に応諾。一方で、コーヒーショップやキャンプ場経営など、モダンな空気をまとうビジネスも手掛け、本人のたおやかな雰囲気同様に、スタイリッシュに馳走を発信している。