WELLS MOTORCYCLE

ウェルズモーターサイクル（愛知県豊橋市）

SHOP

January 4th, 2021

すらりとした長身におだやかな雰囲気が印象的な主人である。店を開いたのは2019年で、それまでは東京の人気カスタムショップで3年、その前は岐阜で3年の計6年の準備期間を経て、井下（いした）さんは地元に戻り新たな門出をきった。

車種的には‘50～’60年代のトライアンフを基軸にして、英車や国産車、ハーレーまでを取り回している。特にトライアンフは自身も’50年式6Tサンダーバードを愛車に持つだけあって、より深い情を注いでいる。

「元々10代の頃から憧れてて、東京に行って初めて英車があんなに壊れず普通に走ってるのを見たんですよ（笑）。それで自分で買って勉強がてら直してですね。でも英車だけのあんまり偏った感じにもしたくないというのはあるんです」

確かに店内にはハーレーを始め、SRやオフ車までが立ち並んでいる。そして氏は、『しっかりと調子の良い状態で乗ってもらいたい』という願いを込めて、お客さんにはカスタムの前にまず最初にお金をかけて欲しい箇所を伝え、それを勧めている。

幹線道路から一本脇にそれた工場地に立地。トライアンフの650ccモデルを中心にしてBSAなども扱い、国産車はSRやWが多く、ハーレーは依頼があれば応じるスタンスで応対。

入口付近に車両を並べ、奥が作業場となる。カスタムも修理もどちらかに偏ることなく同軸で作業を推進。外観よりも、悪い所があれば最初に内部を直してから乗ってもらいたいと語る。

英車や国産車の他にオフ車も列する。製作途中のSRの後ろにはレザージャケットや、コーナーに配したソファ横にはバンド活動をしていた昔の名残であるギターをディスプレイ。

店内は掃除が行き届き、クリーンな状態が保たれる。カスタムはストリートっぽさを念頭に、さらっと乗れて街中に調和するようなスタイルに傾倒。スマートなシルエットを組成する。