Harvest MOON motorcycle

神戸の街を弾みゆく
拒まない主人の群像

神戸市で2011年よりオープン。これまで、『来る者拒まず』を指針にして、ハーレーなら現行ツインカムから旧車のパンヘッドまでを。国産車はビッグスクーター以外のたいていの車両をカバー。また、他店で断られたようなバイクも受け入れる、紋切り型ではないオートバイ乗りに寄り添ったカスタムショップだ。

オーナーの吉田さんは過去に、カワサキのモトクロスレースメカニックとして6年間全国を転戦し、次に神戸のカスタム屋で7年勤務した後に独立。『預かった時よりも綺麗にして返す』ことを心掛け、日々やって来る多様なバイクに耳を澄まし、その心音を聞き分けている。

「調子を良くしてカッコ良くして返すのは当然なんですけど、気になるところがあればそこに油をちょっと注してあげたりとかですよね。それでお客さんが『全然調子ようなってるやん！』って（笑）」。そういうのに喜びを感じるタイプだと語る氏は、バイク全体を見渡して、より良い状態でお客さんの元へと車両を送り戻している。