GREED MOTORCYCLE

グリードモーターサイクル（大阪府豊中市）

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November 8th, 2020

大阪の街並みを疾走するスリックなストリートマシン。研ぎたてたボディに巧みに配された外装パーツ群。それら小粋で均整の取れた全体のフォルムには、道行く人を振り返らすような華がある。

店をスタートさせたのは2006年。ヤマハSRを基軸にしてXSやオフ車を扱い、現在はトライアンフを勉強中だと、店主の小川さんはその誠実な人柄を象徴するように『勉強中』という言葉を正直に使い会話を進める。

「強みというか、バランスよくカスタムを作るところは大切にしています。基本的にはレーシングな感じや土っぽい少し古めの雰囲気が好きなので、その辺が出れば良いなとは思ってます」

また、5年ほど前からはオフロードレースでも遊ぶようになり、バイクのことがより深く感じられて面白いんだと頬をゆるめる。チョッパーよりもどちらかと言えばレーシングな土っぽいストリートカスタム。小川さんは自分が乗りたいと感じる、造形に無駄のないバイクの製作を今日も黙々と、楽し気に続けている。

店舗1階の作業場ではカスタムやエンジンワークが並行して進められる。車種的には約8割がSRとのことで、そのストリートのフレーバーをまとったカスタムの存在感は総じて高い。

絵になる作業場の一角。まるでアメリカ郊外に住むオールドバイカーのガレージのような趣がある。壁側で加工ものを手掛け、リフト上でエンジンやメンテンス系の仕事を行う。

店内には同店の『色』を持った車両が入庫する。元々町のバイク屋に勤めながらプライベートでカスタムを触っていたが、これだけをしたいという想いが強くなり独立したそうだ。

GREEDの世界観が投影された2階の商談スペース。トーンを抑えた照明や重量感をたたえたソファ、什器に並ぶアイテムのディスプレイなど感性の高さが見て取れる空間となる。