FAITH

フェイス（群馬県渋川市）

SHOP

August 3rd, 2018

「強みは、ちゃんとしてるとこ（笑）。自分では当たり前のことをしてるだけでも、他から来たお客さんにはすげえだの丁寧だのって言われますから」

2015年にスタートした同店は、ハーレーを主に、国産単気筒までを扱い、どうしても直らなかったり見て欲しいと切実な要望に対しては柔軟に応じている。

「何軒も回ったけどダメだったっていうのは比較的受けます。うちはカスタム屋でも修理屋でもどちらでも良いと思ってる。明確にどっちというのはないんです。その辺は、修理が出来るからしっかりとしたカスタムも出来るという考えなので」

例えばマフラーのステーを作るにしても、純正の構造を見て、「なんでこうなってるのか」を理解して作るためその後のトラブルも少なくなると店主の大河原さんは言う。

群馬のクルマ屋を皮切りに、関東のカスタムショップ、STOOP MCで2年、SURE SHOTで2年の経験を積んで始動したフェイス。過去には、某高級ホテルのベルボーイだったという異色の経歴を持つ店主がアイコンである。

国道17号線沿いの好立地にある敷地内には、広々とした駐車スペースが確保される。天井の高いファクトリーには陽がたっぷり注ぎ込み、無機質ながら明るい空間を演出する。

クルマ用リフトも完備したファクトリーは、入口手前が作業スペースとなり、奥に一括して工作機械を配置。「当たり前のことをちゃんとやっているだけ」と同店の指針はシンプルだ。

7年半務めたクルマ屋で基礎を積み上げ、その後名立たるカスタムショップで修業を積む。工作機械をひと通り操り、培った技術でカスタムから修理全般までを丁寧にこなしている。

愛車は’57年FLのロングフォークガーター。今から10年ぐらい前に個人売買で手に入れたもので、見た瞬間ひとめ惚れした一台だったそうだ。現在はリメイクを検討している最中。