Arrows Paint Fort

アローズペイントフォート（神奈川県大和市）

SHOP

June 22nd, 2019

ペイントショップであり、時には外装のカスタムも少々。そんなスタンスで2008年からスプレーガンを振り続けるのが、家主の濱名（はまな）さんだ。特に’70年代のベイエリアのチョッパーシーンが好きで、当時の多様過ぎるペイントに熱くなると言う。

「何でもするんだけど、あの辺はやってても楽しいですね。技法的にはあんまり細かいのは好きじゃなくて、僕の場合は筆とマスキングを使い分けたような感じ。やっぱり自分のイメージを表現するには筆が入ってこないとカッコ悪いんですよ」

同業の先輩に倣い、氏もカスタムペインターの傍らでピンストライプを修得。塗装テクニックのひとつとして引き出しを増やし、自身の作風に厚みを持たせている。そして今後は、開業時から細々と扱ってきたカスタムの仕事も普通に受けていきたいと話す。

「国産のZとかCBとかハーレーが多いですけどなんでも塗ります。だってお客さんがカッコ良くしたいって言うなら、それを手伝わないわけにはいかないじゃないですか（笑）」

昼から夜中11時までオープンの異色なスタイル。これは、「お客さんが仕事終わりに足を運べないような店にはしたくなかった」、と言う濱名さんの想いを反映した営業時間である。

国産旧車やハーレーが多いが基本的にどんな車両もウェルカム。また氏の腕には定評があり、ムーンアイズのショーバイク用の塗装を任されるなどビッグネームからの信頼も高い。

店内右側が、クルマ一台すっぽり入る大きさのペイントブース。高校生からのめり込んだカスタムの世界で、仕上げの塗りが出来ないのが嫌で塗装業界の門を叩き、早20年が経過。

塗装同様にカスタムも高校時分からずっと携わり、開業後も仲間内のバイクを人知れず手掛け、エンジン以外の加工物を製作。今後は一見客の依頼も普通に受けていく予定だと語る。