H-D CVO FLTRXSE Road Glide 2021
S&F MOTORCYCLE
曲芸まがいが闊歩した
余熱のパフォーマンスバガー
「アメリカ本国では結構前から流行ってるパフォーマンスバガーですね。それをストリートで走ってるような感覚で作ってみようかなっていう。あとはスタンダードモデルをカスタムベースにするのが多いですけど、そこを敢えてCVOでやったのもポイントです」
北海道旭川の『S&Fモーターサイクル』が堪能な、高年式車を素材に使ったパフォーマンスバガー。新車価格で500万円以上するハイエンドなCVOモデルを、ストリート仕様に追尾した贅沢な一台である。
「7年ぐらい前から2年に一度、研修でラスベガスに行ってるんですけど、当時からこのスタイルが盛んで、やっぱり本国を走るのは圧倒的にこれだっていう。普通にストリート走ってたりロスの市街なんかウィリーして走ってたりするんですよね」
ダイノジェット社製品を使ったインジェクションチューニングを行う高橋さんは、実際現地で見たリアルな光景にショックを受け、是非手掛けてみたいと思ったそうだ。また当然、本国ダイノジェット社にまで足を運んで学びを得るチューニングに関しても、日々アップデイトを重ね、最先端のノウハウで顧客の車両をブーストさせている。
聞けば、このロードグライドCVOはノーマルエンジンで100馬力を達成しているそうだ。一般的にはカム交換もしないと中々その数値まで持っていくのは難しいが、そこはラスベガス本社で研修を受けたメカニックだけが持つメリットが活きている。
「ウチらだけが受講できるエリアがあるんですけどそこを触ったり、あとはマフラーのデザインとかを見ながらプログラムを組んでいってます。ミルウォーキーエイトなのにカム交換をしないで100馬力はなかなか無いと思いますね」
117cu.in.(1917cc)のストックモーターはスペシャル版へと変換され、外装はCVOモデルのドレッシーな見栄えはそのままに、ハンドル周りやエキゾースト、ミッドコントロールキット、リアショックといった部位のコンバージョンで、氏が現地で目を奪われたあの残像を再現。CVOが持つ素材の完成度を引き出し、信任できる海外パーツメーカーの部品を組み合わせてイメージを形象化させた。
「結構本国でウィリーして走ってるような人たちのカスタムを考えてやってます。あの大きい車体を乗りこなしてる姿を見た時はビックリしましたから。まあ基本オールドスクール系も好きですけど、やっぱりウチは新型のインジェクションかもしれないですね」
HARLEY-DAVIDSON CVO FLTRXSE Road Glide 2021 DETAIL WORK
HANDLE
手前にベントしたアレンネス製メーター移設用ライザーにビルトウェル製バーを装着。ミラーもアレンネス製。
ENGINE
ストック117 cu.in.モーターはカム交換無しのチューンのみで100馬力を達成。エアクリーナーキットはS&S製。
MID CONTROL
ミッドコントロールはPM製をセット。ダークトーンのボディに機能美を内包したゴールドカラーが映える。
MUFFLER
マフラーには淀みなくパワーを引き出し、多くのチューナーから支持を集めるトラスクパフォーマンス製を選択。
SEAT
シートは南カリフォルニアのスピードマーチャントに依頼したシートを設置。ホールド性を確保したデザイン。
REAR SHOCK
リアショックはオーリンズ製となる。CVOのサイドバッグオーディオはロックフォードフォズゲート社製が搭載。
BUILDER’S VOICE
S&F MOTORCYCLE
住所 | 北海道旭川市東旭川北1条5丁目1-28 |
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電話 | 0166-74-5230 |
FAX | 0166-74-8555 |
SHOP | S&F MOTORCYCLEのショップ紹介 |
営業時間 | 11:00 ~ 19:00(夏季)/12:00 ~ 18:30(冬季) |
定休日 | 木曜日 |