H-D FXSB 2014
Custom Factory Noy’s
理想を投げかける
スポイルしない機能性
フロントからリアにかけての流れるようなボディライン。『ユーロカスタム』に象徴されるそのウットリするような緩急のついたグラマラスなシルエットは、長年それに傾倒するショップゆえの水準を誇り、毎回手掛ける新作ごとに新たな感動を呼び起こしている。
ユーロ系カスタムを扱えば関西随一の呼び声高い『カスタムファクトリーノイズ』。時流に合わせて多様なカスタムトレンドを追うのではなく、自分の体温を通わせた本筋をまっすぐに進むそのスタイルで第一線を走り、燦然と輝くカスタムを兵庫の地から芽吹かせている。
2014年式FXSBブレイクアウトがベースの今回のマシンは、ほぼ同店のオリジナルパーツを使ったコンプリートカスタムに仕上げられた。曰く、元々ある程度のカスタムが成されたものを、最終的にタンクとオールペイントにまで手を入れて完遂したものだそうだ。
そして、ハンドルにストレッチタンク、フロントとリアフェンダー、シートなど数多くのパーツを製作する『ノイズ』だが、その理想形として提案するのがこの一台でもある。また当然ながら、誰が購入しても同じスタイルになることが重要で、そこに代表の竹中さんは人一倍の思いを馳せている。
「僕らもいろいろカスタムショップを見て来たけど、中にはストレッチタンクでも極端に伸びてたり異常な形の物もあった。それに綺麗に出来てたとしても同じ物が出来るかとなれば、またお客さんの費用や時間を注ぎ込んでいかないとダメなことが多い」
それなら誰もが完成形が分かる状態にし、負担の心配がない物を届けたい。オリジナルパーツの開発の裏にはそうした作り手の機微(きび)があり、更にそれは、ユーザーの使い勝手を考慮した作りにもつながっている。
「うちのパーツはすべてボルトオンだからノーマルの状態にもすぐ戻せるようにしてる。あとはどのショップへ持っていってもメンテなどを見てもらいやすいようにシンプルな設計にしてある。せっかくカスタムしたのに不便になるのは違うから」
すべてが合理的かつ、ホスピタリティをもって進められている。加えて、同店のカスタムに一貫して守り継がれる機能性の確保。走りをスポイルすることなく、各パーツのクイックな脱着やETCのスマートな収納といった利便性を高める作りが必ず落とし込まれている。
フルカスタムだから多少の使いにくさには目をつぶるといった巷に流れるナンセンス。ユーロカスタムの名士はしかし、瞭然とその逆を行く。
HARLEY-DAVIDSON FXSB 2014 DETAIL WORK
HANDLE
オリジナルのハンドルは純正スタイルのイメージを崩すことない形状に製作。30mm上へ、50mm手前に設計。
FRONT FORK
ノーマルフォークにオリジナルトリプルツリーを装着。厚み80mmのアルミブロックからの削り出しとなる。
FRONT FENDER
フェンダーとフロントスポイラーはオリジナルで、ビレットホイールに2インチアップのPM製23インチをセット。
GAS TANK
タンクには自社のアルミストレッチタンク&メーターダッシュパネルキットを採用。塗装はサードアイが担当。
REAR WHEEL
18インチホイールとベルトプーリーは同デザインのPM製で、LEDのサイドナンバーキットはオリジナル商品。
REAR FENDER
ショートリアフェンダーの収納スペースにETCを設置。オリジナルのソロシートはステッチを赤に変更する。
Custom Factory Noy’s
住所 | 兵庫県神戸市西区小山3-13-8 |
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電話 | 078-223-8230 |
FAX | 078-219-9806 |
SHOP | Custom Factory Noy’sのショップ紹介 |
営業時間 | 9:00 ~ 18:00 |
定休日 | 水曜日、第1・3火曜日 |