H-D FXDL 2010
EIGHT MOTOR CYCLE
臨戦態勢に入る
深紅の警戒区域
高年式モデルのハーレーを中軸に据えてカスタムを手掛ける神奈川県の『エイトモーターサイクル』。ボルトオンパーツとインジェクションチューンをなびかせ最新のカスタムトレンドを描出する、走りに振ったパフォーマンスカスタムが豪儀のショップだ。
深紅のカラーリングに盛装したスピードクルーザー。ダイナローライダーを素材にして、今流行りのスタイルと走りを意識したセットアップでいつでもスクランブル出来るかの臨戦態勢に入ったマシンである。
「ポイントはまずこの派手な塗装です。これはアメリカのインスタグラムを見てインスパイアされたものですね。あとは見た目では分からないですけど1800ccにボアアップしたエンジンです」
常に感度の高いアンテナから情報をつかみそれを素早く自身のキャンバスに落とし込む代表の田島さんは、まずペイントで旬なグラフィックを披露。そして次に、『走り』の完成度をワンランク高めるパーツを配備。それはエンジンに始まり足周りまで徹底された。
心臓部にはS&S製1800ccのボアアップキットを用い、カムにTマンパフォーマンス製590のハイカムを挿入。更にオイルポンプとカムプレートもS&S製に変換し、インジェクションチューンはディレクトリンクのフラッシュチューンで調律。自社のシャシダイに載せたセッティングでは100馬力をマークしている。
次に足周り。今回新たな試みとしてフロントのアクスルシャフトには摩擦係数の低いゼロポイントシャフトを採用。転がり抵抗を抑えてホイールベアリングのポテンシャルを引き出すこのパーツはお客さんからの評判も上々と、氏がお気に入りに挙げる一品だ。また、前後に軽量なグライド製アルミ鍛造ホイールを装着することでより運動性能を高めている点も捨ておけない。
フォークも一見である。ノーマルがベースながら中身にはレーステック製ゴールドバルブを内蔵。サスの動きを向上させ、アクスルシャフトやホイールの性格も手伝って足周りのパフォーマンスアップに拍車をかけている。そしてこうした外観のインパクトだけに目をやらず、むしろ機能面にこそ本腰を入れて渡り合うその姿勢に田島さんの素顔がのぞく。
「結構真っ黒にして乗られる方が多いのでそこをあえてド派手なカラーリングにしてます。あとはまあ見た目では分からないような走りの部分。このローライダーはこれで完成ではなく新しいパーツを付けてまだまだ進化していく車両ですね」
HARLEY-DAVIDSON FXDL 2010 DETAIL WORK
FAIRING
スピードクルーザースタイルに欠かせないフェアリング。FXDXTのレプリカを付けてキャンディレッドに塗装。
FRONT WHEEL
ホイールはグライド製アルミ鍛造19インチホイール。アクスルシャフトにゼロポイントシャフトをセットする。
GAS TANK
純正タンクのコンソールを変えてスタイリッシュな装いに。ブラックメッシュのキャップはクリアキン製。
ENGINE
エンジンにはS&S製1800ccボアアップキットを搭載。同じくオイルポンプとカムプレートにも同社製を使う。
REAR SHOCK
リアショックにプログレッシブ製970サスを装着。リアホイールは1インチアップさせたグライド製の18インチ。
REAR END
ブレーキローターはガルファ製のフローティングタイプ。マフラーはHPI製2イン1のステンレス仕様となる。
BUILDER’S VOICE
EIGHT MOTOR CYCLE
住所 | 神奈川県中郡二宮町二宮266-4 |
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電話 | 0463-57-8282 |
FAX | 0463-67-7369 |
SHOP | EIGHT MOTOR CYCLEのショップ紹介 |
営業時間 | 10:00 ~ 19:00 |
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