H-D FL 1949
REDNECK KUSTOMS
互いを見込んだ
確信のコラボレーション
ミディアムエイプにハイトのあるシッシーバー。そしてタンクは王道のピーナッツタイプを選択して、マフラーもアップスイープと、往年のチョッパーシーンの気分がそのままそよ風になびいてきたかのシルエットだ。
「VIVA ART(ビバート)さんとコラボという形で作ってます。こういう風にしたいっていうイメージと、ペイントをしたのもビバートさんですね。だからタンクとかエアクリーナーカバーにはウチとビバートさんの頭文字の『RV』が入ってます」
REDNECKの山内さんと、カスタムペイントショップVIVA ARTによる一台は、’49年式FLがベースである。そして、ペインターとしての顔も持つ山内さんは今回、塗装はオーナーであるビバートに一任し、作り物に専念した。
「ざっくりこういう感じにしたいっていう写真をオーナーが持って来て、そのイメージで作っていきました。まあ全体的にはバランスに気を付けたかな。それぞれのパーツの長さだったり角度だったり。ポイントはシーシーバーとマフラーですかね」
ヴィンテージパーツを彷彿とさせるワンオフのシッシーバーだが、実はその造形はオーナーのショップ名をもじったものである。後ろから見ると分かりやすいが、上から下に、『V―I―V―A』をかたどってデザインし、昔ながらのチョッパーパーツをアレンジしたものとしている。
マフラーも気を遣ったセクションだ。ワンオフものが少ない分、既製品をいかに上手く装着するかがプロとしての腕の見せどころ。全部ではなく半分作ったと言うそこは、マフラー角が上がり過ぎず下がり過ぎない絶妙な位置を狙って固定し、長さに関しても全体のバランスと調和するジャストな尺で掌握(しょうあく)。横からのサイドビューにかげりはない。
さて、他のディテイルにも目を移したい。フォークは2インチオーバーの74スプリンガーを採用し、ハンドルはサイクルショップ製を選択。市販のピーナッツタンクはトンネル部分だけ手を加えて深さを調節。そこに入るビバートによるエアブラシが大きな山場である。
「元々はデビッド・マン(※’70年代以降活躍したバイカー・カートゥニスト)の絵でこういうのがあって、自分のタンクに塗りたくてずーっとあたためてたネタだったんですよ(笑)。でもオーナーがエアブラシを描く人だったんでまあ(笑)」
塗れるけど塗らない。互いの手際を信頼したコラボレーションは、2019年の横浜ホットロッドカスタムショーで『Blaster’s Pick』を獲得した。
HARLEY-DAVIDSON FL 1949 DETAIL WORK
HANDLE
ミディアムエイプのハンドルは神奈川県サイクルショップ製。トラディショナルなチョッパーとの相性は高い。
FRONT FORK
2インチオーバーの74スプリンガー。端麗なチョッパーラインを形成するには2インチオーバーがジャストな選択。
GAS TANK
デビッド・マンに倣ったエアブラシはコラボレーションの相方、カスタムペイントショップ『ビバート』が担当。
FOOT CONTROL
オープンプライマリー上にハイマウントされた操作系は、元々カスタムされていた仕様をそのまま踏襲したもの。
MUFFLER
エキパイとフィッシュテイルのつなぎに加え、設置角にも配慮。全体のバランスを計って長さも吟味されている。
SISSY BAR
往年のヴィンテージパーツをソースに、『VIVA』の4文字をアレンジ。縦連のテールライトは共にストップランプ。
BUILDER’S VOICE
REDNECK KUSTOMS
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